グローバルな視点からみた最新市場分析レポートを定期的にお届けします!
※『フューチャーソース・コンサルティング (Futuresource Consulting Ltd)

vol.2242021年7月31日

ロックダウン中に最も購入したハイテク製品は「ヘッドフォン」

ロックダウン中に最も購入されたハイテク製品は「ヘッドフォン」であり、回答者の約3分の1がパンデミック前よりも高い金額で購入したと回答した。これは、Futuresource Consultingが米国、英国、ドイツ、日本、中国の消費者を対象に実施したAudio Tech Lifestyles調査に基づく結果である。

普段使いのヘッドホンは「トゥルーワイヤレス」がトップに浮上

TWS(True Wireless Stereo)と有線イヤホンの所有率はともに高いが、普段使いでは他のフォームファクターよりもTWSが好まれている。地域別に見ると、米国や中国などでTWSのヘッドセットの所有率が高いことがわかる。

「TWSは、様々なアクティビティに最適なフォームファクターとして台頭してきています」と、Futuresource ConsultingのシニアマーケットアナリストであるSaranraj Mathivanan氏は指摘する。「私たちの調査によると、通勤、音楽鑑賞、在宅勤務などにTWSが選ばれています。さらに、TWSヘッドフォンは、他のフォームファクターと比較して、交換率が早いのが特徴です。恐らくそれは、様々な用途で好まれるデザインであるのが理由です」。TWSのオーナーは技術に精通しており、最新の技術を所有したいと考えている。その結果、多くの人が、シームレスなエコシステムの体験から恩恵を受けるために、ヘッドフォンを自分のスマートフォンのブランドに合わせることを選択している。

ヘッドホンを購入する際に、消費者が最も重視するのは「音質」であり、価格よりも優先される。その他の購入動機としては、ブランド、接続性、レビュー、デザインなどが挙げられる。

購入意向

将来を見据えると、ヘッドフォンの購入意向者の3分の1以上が、今後1年以内にTWSの購入を検討しており、他のフォームファクターと売上を共食いしている。「ヘッドフォンユーザーの半数近くが、以前よりも高い金額をヘッドフォンに費やそうとしており、かなりの割合の回答者が200ドル以上を費やす可能性があると答えています」 とMathivanan氏は述べる。

パンデミックが今後の購買活動に与える影響

「多くの人にとって長期間の在宅勤務が現実味を帯びてきている中、約15%の回答者がプライベートと仕事の両方で使用できる新しいヘッドホンの購入を計画しています」とMathivanan氏は述べる。「一部の市場で全体的な指標を上回っており、若年層にもこの傾向が見られます。同数の回答者が、在宅勤務にも使えるゲーミングヘッドホンの購入を検討しています」

本リリースへのお問い合わせは、英国Futuresource Consulting社の日本での提携先である株式会社TAK・アナリティクス・リサーチ(担当:木村)までお問い合わせください。連絡先は次の通りです。
電話: 03-5776-3637 Email Address: takashi.kimura@takanalytics.com