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※『フューチャーソース・コンサルティング (Futuresource Consulting Ltd)

vol.1932019年11月28日

スマート家電、市場シェアを引き続き拡大

Futuresource Consultingの新たなサマリーレポートによると、家庭用の冷蔵庫や洗濯機は、スマート家電が市場シェアを伸ばす中、全世界における2019年の出荷数が3億2600万台に到達しようとしているという。

「スマートテックが白物家電に広まっています。注目すべき主要トレンドの1つです」と、Futuresource Consultingでリサーチアナリストを務めるMorris Garrard氏は言う。「私たちの調査によると、コネクテッド家電の年間出荷数は2018年から2020年の間に倍増し、2020年には3300万台に達して出荷の10%を占めるようになります。

スマート家電を牽引する競争

「スマート家電の価格は下がってきていますが、この追加的な機能性は一般的にはまだハイエンドモデルに限定されています。しかし、中国のメーカーは国内市場でコネクテッド機能をより低い価格帯の製品へと展開しつつあり、今年販売されている5台に1台がスマート機能を備えています。これにより、欧米のブランドは主力モデル以外にもスマートテクノロジーを実装することを強いられています。同時に、欧米ブランドは中国以外の市場に進出しシェアを獲得しようと、ややハイエンドなモデル層でスマートテック戦争を繰り広げています」

発展途上市場で成長する従来型家電

スマート家電以外では、従来型の白物家電がインド、MEA(中東・アフリカ地域)、アジアの発展途上市場で力強い伸びを見せている。これは主に、有効市場(Addressable Market)規模と、比較的低い家電の家庭普及率による。さらに開発地域の急速な都市化を合わせ考えると、今後の需要は急激に伸びるだろう。

「中国、北アメリカ、西ヨーロッパが世界的な市場需要の最大シェアを引き続き維持しますが、道のりは厳しいでしょう」とGarrad氏は言う。「米国の関税が、原材料や完成品の輸入コストを引き上げ、今後も南北アメリカの市場を方向づけるでしょう。一方で、住宅開発への後退圧力が、ヨーロッパと北アメリカの先進市場に同様に影響を与えるとみられます。これらの成熟市場では、例えば冷凍冷蔵庫や洗濯乾燥機といった場所を取らない統合家電など、平均販売価格が高いにも関わらず、こういった家電への買い替え周期やアップグレードが取引量を左右します」

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