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※『フューチャーソース・コンサルティング (Futuresource Consulting Ltd)

Vol.1012015年11月30日

ブラックフライデーとサイバーマンデーの買物は準備万端?
Futuresource予測:今年のクリスマス、最も売れる消費者家電製品の1つはBluetoothヘッドフォン

2015年11月10日英国Dunstable発―英国市場調査会社Futuresource Consultingによれば、最新のFuturesource Headphones Market Reportでは、最新トレンドのスナップショットや今後予想されるヘッドフォンテクノロジーの進化だけでなくクリスマスのガジェットショッピングに際しての最高のガイド情報も提供している。ヘッドフォン価格は低下しているため、メーカーはより多くのテクノロジーを詰め込むことで製品の差別化を図っているが、消費者はそのメリットを認識しているのだろうか?

Futuresourceによる世界を対象とするヘッドフォン市場予測によると、出荷台数は今年6.2%増加して3億2,870万台になるという。成長著しいカテゴリーはワイヤレスヘッドフォンで、2015年に63%増加して380万台になるとみられる。

使いやすくて利便性が高く、マスマーケットであるスマートフォンで採用されているBluetoothは最先端のワイヤレステクノロジーで、世界で出荷されているワイヤレスヘッドフォン市場の85%を占めている。マイク付きのヘッドフォンも2015年末までに数量ベースで54%増加するとみられているが、これについても接続が容易でスマートフォンで採用されているのが増加要因である。デュアル機能について言えば、Tomtom Sparkのようにヘッドフォンとウェアラブルフィットネス機器が1つの製品となりつつあり、ユーザーが持ち歩くデバイスの数を少なくしてくれそうだ。

Futuresourceの予測によると、ヘッドフォンの小売販売金額は2015年に4%増加し、世界で98億ドルとなる。Futuresource ConsultingのRasika Iyer市場アナリストは次のように述べている。「ヘッドフォン全体の平均小売価格は29.70ドルまで下がっていますが、競争がさらに進展し高価格帯製品の単価が低下することでこの傾向はさらに続くとみています。11月末に始まるブラックフライデーを前にしても、製品を購入したい消費者にとってこれは嬉しいニュースです。」

インイヤー・ヘッドフォンの需要をみると4%の成長が見込まれているが、これはワイヤレスとスポーツ用のヘッドフォン市場が拡大していることによる。オンイヤー・オーバーイヤーのヘッドフォンは2015年に9%成長が予想されているが、ここには西ヨーロッパとMETA(中東、トルコ、アフリカ)において大きめのヘッドフォンが好まれているという地域嗜好が反映されている。スポーツ用ヘッドフォンも需要拡大が見込まれており、世界市場の7%を占めると予測されている。

北アメリカと西ヨーロッパはスポーツ用ヘッドフォンの最大市場で、それぞれ2015年に1,230万台、 390万台に達するとみられている。世界で出荷されているスポーツ用ヘッドフォンの約25%がワイヤレスである。

大手ブランド企業がこのようなトレンドに対し製品面、価格面でどのような対処をしようとしているかについてははっきりと見通せない。2015年上半期でみると数量面ではSony、Philips、Appleが大手三社で、市場全体の31%を占めていた。一方、金額面ではBeats、Bose、Sonyが全体の55%を占めていた。

Futuresourceでは世界のヘッドフォン出荷台数が2019年までにCAGR(年平均成長率)3.8%で増加して3億8,100万台になると予測している。一方、小売金額はCAGR 2.3%で増加して107億ドル相当になるとみている。

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