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※『フューチャーソース・コンサルティング (Futuresource Consulting Ltd)

Vol.1762019年1月31日

成長と拡大が続く音声アシスタントの採用

Futuresource Consultingによる最新のVoice Assistants in Home Electronics(家電における音声アシスタント)に関する市場レポートの調査結果によると、音声アシスタントを搭載したデバイスの取り込みと需要という最近の傾向は引き続き拡大しているという。Futuresourceの音声アシスタントが「内蔵(built in)」された家庭用CE(Home CE)に関する最新の調査結果によると、2018年は全世界で1億1,900万台のデバイスが出荷された。

長期的には、状況はやや複雑だ。「マルチメディアとエンターテインメントにおける採用は特に活発で、一部のカテゴリでは多少の遅れがありますが、この傾向は今後も継続するとみられます」と、Futuresource Consultingでリサーチディレクター(Research Director)を務めるSimon Bryant氏は語っている。「これは、製品開発期間が長くなっていることと、技術的観点からもっとも優れた音声アシスタントの実装が継続的に考慮されているためであり、企業の多くは音声プラットフォームをめぐる最善策を見つけ出そうと努力を続けています」。

一部の追加的な製品カテゴリにおいて音声アシスタントの採用が遅れている理由の1つは、単一のデバイスによる1つ以上の音声アシスタントへの対応がなかなか進まないことだ。「業界大手はエコシステムを拡大しパートナーを募っていますが、有意義なクロスオーバーはまだありません。取り決めやパートナーシップはすべて閉鎖的なものです」とBryant氏は言う。「一部のOEMは異なるデバイス間や異なる地域間において複数のプラットフォームに対応しようとできるだけ努力していますが、消費者に選択肢を提供できないことが、主流への組み込みや新しい部門における普及を妨げています」。

一部のデバイスカテゴリにおいて期待される機能の拡張によるより広範な展開を受けて、Futuresourceは音声アシスタントが「内蔵」された家庭用CEの出荷は5億400万台に達し、これを主要な理由とし2018年から2022年における年平均成長率は43%に達すると予測している。

アーリーアダプターからアーリーフォロワーへと進化する市場

スマートスピーカーは主流化しており需要は引き続き根強い。スマートスピーカーの出荷は2018年末には5,300万台に達した。

主な音声プラットフォームは引き続き独自デバイスと機能拡大に焦点をあてており、住居におけるより多くのユースケースに採用されるよう新しいバリアントでニーズにこたえている。

「企業は、過去12か月の間にアーリーアダプターからアーリーフォロワーへと移行した同市場で先頭に立とうと今なお競っており、できるだけ領域を広げようと懸命に努力しています」とBryant氏は語る。多言語化が進んだ結果米国と中国の大手ブランドは新たな地盤を確保し、またスマートディスプレイといった新しい機能やフォームファクタが加わったスマートスピーカーは新たな市場に入り込んでいる。また韓国やヨーロッパのサービスプロバイダがよりローカライズされた事業展開(と拡大の可能性)をもたらしている。音声アシスタントが新たなデバイスやサービスに追加統合されており、これは2018年中のスマートホームやスマートなメディアとエンターテインメントといった新しいスマートデバイスの商用リリースにも裏付けられている。そのような状況の中、OEM各社は市場動向と音声の魅力に対する反応をうかがう。

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