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※『フューチャーソース・コンサルティング (Futuresource Consulting Ltd)

vol.1952020年1月31日

2019年のVR ヘッドフォン市場は5%の成長を示す

Futuresource Consultingによる最新の市場レポートによるとVRヘッドフォン市場は拡大を続けており2019年はその規模が5%増加した。
VRヘッドフォンのセールスの伸びは2019年中は鈍化したが、見通しは前向きだ。

消費者は、なくても困らないローテクのモバイルビューアーよりも、次世代のデバイスを購入する選択をしており、コンテンツクリエーターがより没入型の体験やこの独自のコンテンツ媒体の真の可能性を紹介するチャンスとなっている。
「モバイルはVRの中で一番の弱点です」とFuturesource Consultingの市場アナリスト、James Manning Smithは言う。「その市場規模は2019年に11%減少し、世界での出荷数が1100万を下回りました。もっともオールインワン(AIO)も同様に、年初頭の予想を下回りましたが」。 「この浮き沈みのシフトは第一に市場の方向性の変化が原因です。ベンダーは2017年のモバイルおよびAIOの急成長を引き起こした標準の3DoFインターフェイスよりも、高品質の6DoF体験の提供に力を入れています」。
PCとコンソールVRはどちらも2019年に優れた業績を上げ、モバイルにおける減少とAIOの限られた成長を埋め合わせる助けをした。市場の成長は2019年初頭の期待レベルに達しなかったが、これは市場の反落というよりは取り込みの遅れだ。消費者は今や進化したハードウェアの利点に期待しており、劣った一時的なコンテンツへの容易なアクセスからの脱却が進んでいる。
「コンソールVRは間違いなく市場のハイライトです」とManning Smithは言う。「2019年の出荷数は240万、インストールベースは380万アクティブユニットと、期待どおりであり続けており、アクティブPS4コンソールに対して5%のアタッチメント比です。

「PC VRに目を向けてみると、2019年の集荷数は410万と力強い成長が見られます。しかし我々はこの分野は高品質ヘッドフォンにより動かされるプレミアムニッチ分野のままであると予想しています。これはビジネスユーザーの興味をかき立てるでしょうが、コンシューマーゲーミングのアングルは限られたものであり続ける見込みです」。
Q4 2020年はPSVRヘッドフォンへの需要を引き上げると予想されるSonyのPS5のリリースもあり、次世代コンソールハードウェアの到来を告げるだろう。PSVRはこのセグメントにおける唯一の製品だが、アップグレードモデルがPS5の発売に続く見込みだ。

2023年までの予測期間中のボリューム年平均成長率は61%であり、AIO HMD市場は2023年までに3000万ユニット以上を出荷するとFuturesourceは予想している。この伸びは中レベルの6DoF AIOヘッドフォンを求めるヨーロッパ、アメリカ合衆国、日本の消費者の増加により引き起こされるだろう。
「価格とコンテンツの入手性が、依然として消費者へのVRの幅広い普及の最大の障壁ですが、我々は前進の兆しを目にしています」とManning Smithは言う。「インサイドアウトトラッキング、ハンドトラッキング、画期的な視野や解像度といった技術的成果は、このテクノロジーが発生期を脱し、今後5年のうちに商業的に実行可能となるだろうことを示唆しています」。

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