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※『フューチャーソース・コンサルティング (Futuresource Consulting Ltd)

Vol.1722018年11月30日

ゲーム用ヘッドセット市場、今年は50%超の成長となる見込み

Futuresource Consultingが発表した最新の業界レポートによると、ビデオゲーム用のヘッドセット市場は、全世界で12億ドル規模に達し、今年の成長が50%超となる流れとなっている。

「ビデオゲームは引き続き成長曲線に乗って力をつけており、消費者の関心も衰える兆候がありません。あらゆるゲーム用プラットフォームは、ゲームの販売、ダウンロードされたコンテンツの購入、定期契約などからの収益で、大いに活況となっています」と、Futuresource Consultingで上級マーケットアナリストを務めるMichael Boreham氏は語る

「特にバトルロワイヤルジャンルにおけるオンライン・マルチプレーヤーゲームの出現もあり、それらあらゆる状況がヘッドセットメーカーにとって朗報となっています。これらのゲームは、既存ゲーマーの心を捉えただけでなく、新たな顧客をこの分野に呼び込んでいます。参加者は他のプレーヤーとの協力、挑戦、通信に完全に集中することになるので、ヘッドセットがなければほとんど話になりません。」

ゲームの社会的受容も高まっており、世界のあらゆる地域でゲーマー数が全般的に増加している。バトルロワイヤル現象に関する幅広いメディア報道と連動して、プレーヤーと観客双方の視点でのeスポーツの関心も高まっている。

「プレーヤーやチームに対するスポンサー契約も増加しており、その契約ではヘッドセットが最重要となっているため、これがさらなる市場成長の引き金となっています。このセグメントでは、対象となる市場が広がり、消費者の認知度も高まっています。さらに、平均販売価格は今年で10%上昇し、2022年までの予測期間にわたって、継続的に上昇することが見込まれています」とBoreham氏は話す。

地域別に見ていくと、ヨーロッパと北米が最も収益の大きい市場となっており、双方を合算した売上予測は世界市場の大半を占めている。2022年までには他の地域での勢いが増すことで、ヨーロッパと北米の市場シェアは若干減少するものの、その優勢は予測期間にわたって持続するであろう。

「ゲーム用ヘッドセットの分野は、少数の企業が市場を支配する、競争の激しい状態が続いています。具体名を挙げるとLogitech、Turtle Beach、Razer、HyperX、Plantronics、Sennheiserで、昨年の世界全体の消費者向けヘッドセット売上においては、5台中4台あまりの割合でこれら企業が占めていました」と、Boreham氏は語る。

「6大メーカー以外にも、さまざまな企業が激しく競争する、かなり断片的な市場が存在し、大衆市場向けの低コストブランドとオーディオマニア市場をターゲットにした高級価格帯モデルに二極化しています。この市場における規模、将来的な成長可能性、競争の状況は、機能パッケージや流通チャンネルという観点から、国ごとに異なる状況であり続けるでしょう。例えば、イギリスなどの市場ではオンライン小売業者が優勢である一方、それ以外の地域ではオンライン小売業者はわずか20%しか占めていません。足がかりを作ることは容易なタスクではありませんが、抜け目のないやり手のベンダーは、市場データに大いに頼って優位に立とうとしています。」

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