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※『フューチャーソース・コンサルティング (Futuresource Consulting Ltd)

vol.2062020年8月28日

グローバルホームオーディオカテゴリ、第2四半期は勢いを回復

Futuresource Consultingの最新版四半期トラッカーの中間集計によると、グローバルホームオーディオカテゴリは2020年第2四半期、予想外に好調な業績を示し、前四半期比で出荷数量20%増、金額10%増となった。この結果は3月と4月に実施された業界ヒアリング調査と矛盾するもので、調査では第2四半期は第1四半期よりも大幅に悪化するとの予測で意見が一致していた。市場成長率が前四半期比で伸びを示しただけでなく、数量も2019年第2四半期を上回った。

APACが回復で北米、西ヨーロッパをリード

「当社の調査結果には予想通りこのカテゴリが4月に大打撃を受けたことが示されていますが、その後5月と6月には説得力ある数字で勢いを回復しています」とFuturesource Consultingの市場アナリスト、Guy Hammettは言う。「第1四半期と同様に、地域によって大きく異なる部分がいくつかありました。立ち直りをリードしているのはAPACです。中国での好調な業績に牽引されています。中国にはこの第2四半期、正常な日常が戻ってきたという心理が働いているのです。北米と西ヨーロッパも他の多くの地域に比べ好調です。これらの経済大国で業績が好調なのは、政府が広範に介入しているからだと言われています」

金額よりも数量の増加が目立ったが、これは消費者の関心が主にエントリーレベルモデルの商品や掘り出し物の確保、お得な買い物に集中していたからだ。この傾向が特に強かったのがサウンドバーだ。ロックダウン中のビデオエンターテインメントブームに後押しされた形のサウンドバーだが、サウンドバーベンダー大手の大半がローエンド製品の売り上げ増を報告している。

スマートスピーカーが圧倒

この分野で圧倒的な強さを見せるのがスマートスピーカーなのは相変わらずだ。多くのレベルで消費者にアピールし、前年比で2桁の成長を達成した。その理由として、スマートスピーカーは大概の場合低価格であること、一般家庭の屋内用に設計されていることから現在の気候に適していること、といった理由が挙げられるが、これらの製品はオンラインでの購入が圧倒的に多く、実店舗閉鎖の影響を回避できたことも大きい。

Bluetoothスピーカーのカテゴリは不安定な四半期を経験した。4月に売り上げが著しく減少し、その後5月には穏やかな回復を、そして6月には好調を示した。これらの機器は屋外での使用に適していることから、当然ながらロックダウン中の優先事項とは見なされなかった。だがロックダウンが世界中で緩和されるなか、売上高は回復を見せており、第3四半期の初期の兆候も有望だ。

テック大手がリード

「ブランドを見てみますと、スマートスピーカーベンダーは依然としてシェアを獲得し続け、ホームオーディオ市場全体を支配しています」とHammettは言う。「アマゾン、グーグル、バイドゥ、アリババ、シャオミといったテック大手が伝統的なオーディオブランドを圧倒しています。出荷台数シェアで上位5位に入るオーディオブランドはJBLだけ、という状況です」

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