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※『フューチャーソース・コンサルティング (Futuresource Consulting Ltd)

Vol.972015年8月28日

2015年、世界の4Kテレビ出荷台数は3,000万台を突破:

2015年8月7日英国Dunstable発―英国市場調査会社Futuresource Consulting社による世界的なテレビ市場に関するレポートによると、2015年には、テレビ販売全体の2%の落ち込みにも関わらず、4Kテレビの出荷台数は147%増加すると予想されている。

世界のテレビ販売数は2014年に3%増加して2億3,500万台に達し、その貿易額は940億ドルとなった。テレビ市場の景況感は世界中でさまざまだ。例えばラテンアメリカのような地域は、ブラジルワールドカップの開催とアナログ放送の打ち切り開始によって目覚ましい成長を見せており、この状況はレポートの予想期間の先も続いていく。欧州もまた3%成長した。しかし、アジア太平洋地域は、2014年の間下落が見られたにも関わらず、出荷台数の37%を占めて最大のテレビ需要を持つ地域としての地位を守った。Futuresourceは、アジア太平洋地域には普及率が比較的低い国が多いため、今後数年間で成長が復活すると見ている。

レポートでは、2015年の世界貿易額が3%減少して910億ドルになると予測している。この販売額減少の主因は、中国で続く市場の低迷とロシアの経済問題だ。経済の先行き不透明間が欧州の多くの市場に影響を与え続けており、大陸全体の多くの国で低迷が予測される一因となっている。

しかし、Futuresourceによれば、この低迷は長くは続かない。前回の予測よりも速いペースで大画面・4Kモデルの導入が進んでいるからだ。曲面スクリーンについては業界での意見が分かれているが、2015年に力強い成長が見込まれており、4K市場の成長もこれに加勢する。一方で、スマートテレビは前回予測されたほどのペースではないものの、市場シェアの拡大を続けている。

Futuresource Consultingで上級市場アナリストを務めるJack Wetherill氏は次のようにコメントした。「当社は2015年に世界の出荷台数が減少すると予想していますが、より長期的にはテレビ市場は順調に回復すると見ています。フラットパネルのブームが起こった時に購入したテレビを新しくするために、今後数年のうちに買い替え需要が拡大するとFuturesourceは考えています。また、消費者がより大きい画面を求めるようになったことも、4Kテレビの業績にプラスとなるでしょう。」

世界テレビ市場レポートでは、世界の消費者向けテレビ市場に関する最新の展望を提供し、2015年第2四半期までの市場における主要動向を考察する。また、レポートの中の2019年までの展望では、主要な地域や国について概評し、製品の特長や市場勢力図に関する重要な進展について検討する。

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