CEATEC JAPANは2011年より家電・端末・デジタルイメージ・ メディア・プロIT等の各分野において優れたデータ分析能力を誇る英国の調査・コンサルティング会社であるフューチャーソース・コンサルティング社とパートナーシップを締結しました。
消費者家電からプロ用機器分野まで、最新の技術動向や市場トレンド予測の最新レポートを、70人以上の常勤リサーチャーを抱えるナレッジパートナー フューチャーソース・コンサルティングが定期的にお届けします。

Vol.792014年10月31日

ヘッドフォン市場のブームが続く、数量・金額ともにアップ

2014年10月1日英国Dunstable発―世界のヘッドフォン市場は昨年、約10%拡大して出荷数は2億8600万台となり、小売金額と収入は16%増の84億ドルになったと、Futuresource Consultingの最新市場レポートは伝えている。

「私たちが目にしているのは、まさにヘッドフォン・ルネッサンスそのものです。消費者の方は幅広い価格レンジで製品の選択をしています」としてうえで、「価格は5ドルから200ドル超まで、機能は様々。今や消費者は、通勤、スポーツ、自宅用など、異なる目的に応じてそれぞれのヘッドフォンを購入するようになっています。欧州や北米では、1人平均3~4台のヘッドフォンを所有しています。ただしこの数字にはヘッドフォン付きスマートフォンが含まれています」と、Futuresource Consultingの市場アナリストであるRasika Iyer氏は述べている。

世界の出荷数の中でもインイヤータイプのヘッドフォンが主流を占めているが(全数量の61%)、携帯電話用のマイクやスポーツ用途の防水など新たな機能が加えられていることで平均価格は上昇傾向にある。

ほぼ全てのベンダーがスポーツ用ヘッドフォンを市場に投入しており、マイクやBluetooth、その他の機能を搭載しつつ革新的なデザインで送り出してきた。現在、世界の出荷数の4%はスポーツ用ヘッドフォンが占めているが、Futuresourceではこの割合が2018年までに8%に増加すると予測している。

多くの企業はスマートヘッドフォンも開発しており、健康やフィットネスをモニタリングするという世界的なトレンドを作り出している。LGその他多くの企業がこの分野に参入しているが、Futuresource では2015年に参入企業数はさらに膨らむと予想している。

「オーディオ分野は消費者からの大きな需要の波に乗り、復活の動きを享受しています」としたうえで、「この動きは高解像オーディオからオーディオアクセサリー、マルチルームからスマートフォン・タブレット端末まで、そしてストリーミングサービスから小売店での風景まで、その中間にあるものを含めて多くのトピックスをカバーしています」と、Iyer氏は述べている。

この分野における様々な動きの中にあって、2013年におけるヘッドフォンブランド大手はSony、Philips、Sennheiser、Skullcandy 、JVCであり、総出荷数の45%を占めた。金額面ではBeatsが最大手となっている。しかしながらこのヘッドフォン市場は、新たな用途に対応するために様々な方面からあらゆる価格帯で新ブランドが市場に参入していることもあり、ますます分断化の傾向が強まっている。

「今後については、2014年末には世界のヘッドフォン市場の規模は99億ドルとなり、2017年に113億ドルのピークを迎えるでしょう。一方、数量面では2018年以降も増加が続くでしょう」と、Iyer氏は述べている。

本リリースへのお問い合わせは、英国Futuresource Consulting社の日本での提携先である株式会社TAK・アナリティクス・リサーチ(担当:木村)までお問い合わせください。連絡先は次の通りです。
電話: 03-6408-5566 Email Address: takashi.kimura@takanalytics.com