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Vol.552013年12月20日

K-12教育における個人向けコンピュータ・デバイスは2017年までに10%へ:

2013年12月英国Dunstable発―Futuresource Consulting社の四半期ごとのトラッキングサービス「教育現場におけるモバイルコンピューティング」によると、K-12教育現場におけるモバイルコンピュータデバイスの世界的な普及率は2012年のわずか3%から、2017年の終わりまでには約10%に達すると予測されている。教育水準の改善を図り、ITに長けた人材を育てるため、政府や個々の学校、地域によって重点的な投資が行われ、普及率が伸びている。

1対1でのコンピュータ利用を行うにあたって、教育者たちが直面する最も大きな課題の一つは、教育水準を改善するのに教師たちがデバイスをどのように活用するか、そしてそれに最も適したデバイスを選ぶことである。これまで採用されてきた主なデバイスはノートブック、ネットブック、タブレットである。2012年の終わりまではノートブックやネットブックがK-12教育現場において選ばれたデバイスであった。しかし2012年終わり、そして2013年にかけて、Appleという最大のプロバイダーと共にタブレットが台頭するようになった。Appleがタブレットで成功している一方で、他社は教育市場におけるチャンスにより注目をし始めている。

「教育者に与えられたデバイスの選択肢は無数であり、政府や教育者たちがどのデバイスこそ生徒にとって最もベネフィットがあるのか、ということを知ることはなかなか難しい。」とFuturesource Consulting社のマーケットアナリストであるPhil Maddocksは述べている。「Appleが圧倒的に強いアメリカでは特にAppleのiPadがK-12教育の現場で非常に成功しているが、AndroidタブレットやGoogle ChromebookといったiPadと比べて比較的安価な他のオプションも市場に参入し始めている。」

これまでアメリカは1:1コンピューティングの採用で一歩先を進んできた。ウルグアイやアルゼンチンといったいくつかの国々では、 生徒に個別のデバイスを提供するために専門のプログラムも展開している。特にウルグアイは2012年に80%以上と世界でも群を抜いた普及率を誇っている。アメリカは導入されたデバイスの数では依然としてリードしており、最近ではLos Angeles Unified Schools DistrictにおけるiPad施策を始めとするいくつかの大きなプロジェクトやその他デバイスの展開なども見られる。しかしこれにもかかわらずFuturesource社は2016年までにはアジア太平洋地域がK-12教育現場により多くのモバイル・コンピュータ・デバイスを投入し、アメリカを抜くであろうと予測している。

Futuresource Consulting社のリサーチアナリストであるKate Russelは次のように述べている。「2013年から2014年にかけて、アジア太平洋地域では、インドでのUttar PradeshやマレーシアでのChromebookの採用、タイにおけるタブレットの大量採用といった大規模な導入事例などを始め、重要な入札活動が見られるだろう。さらにこの他にもまだ展開には至っていないものの、政府出資のプログラムがいくつか協議されている。これによってアジア太平洋地域でのデバイスの数がさらに伸びる可能性もある。」

はっきり言えるのは、教育市場においてモバイル・コンピューティング・デバイスは非常に大きなチャンスを持っており、政府や教育が次世代への投資を続ける今後5年に渡っては、市場も急速に伸びるであろうということである。

本リリースへのお問い合わせは、英国Futuresource Consulting社の日本での提携先である株式会社TAK・アナリティクス・リサーチ(担当:木村)までお問い合わせください。連絡先は次の通りです。
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