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Vol.232012年6月20日

2012年第1四半期 消費者向けタブレットPC グローバル出荷数1,880万台に達する

Futuresource Consulting の最新レポートによれば、2012年1月~3月の消費者向けタブレットPCグローバル総出荷数は1,900万台に近づいた。前年比は188%。

主な成長要因としては、「ホットな商品」として消費者の関心を惹いていることに加え、現時点での普及率の低さ、例年のアップルによる新モデル発表とマーケティングの強さがあげられる。

タブレットPCブームは、同じく活気溢れるモバイルコンテンツとアプリ市場によって支えられており、ハードに劣らぬソフトの革新が見て取れる。Futuresource Consultingの予測では、2012年のタブレットPCでのアプリダウンロード数は61億に上り、販売額では21億USドルの計算となる。

2012年第1四半期の出荷額は前年比122%。最大の市場規模を誇るアメリカの消費者普及率は2012年に23%に達する勢いで、他の地域を引き離している。市場規模第2位は中国で、急速に最大の伸び幅を見せている。前年比は380%超。それでも、2012年の人口普及率は1%にしか及ばないと予測されており、中国市場には留まることのない莫大な成長の可能性が秘められている。

AndroidタブレットPCの2011年グローバル出荷数シェアは33%で、今までのところその需要は限られている。主に平均価格が低いという理由で消費者市場での競争に打ち勝ってきている。

Windows 8プラットフォームのタブレットPCが2012年第4四半期(10月~12月)に市場参入となることで、2013年以降も継続した市場の成長が期待されている。特に注目されているのは法人市場である。消費者市場においては高価格が足踏みの要因となるかもしれない。

目前の市場の動きとしては、今年は大きなスポーツイベントがいくつか予定されていることから、外出先でのTV視聴や勝敗を確認する用途でのインターネット接続需要が増え、タブレットPCの人気に拍車が掛かると思われる。タブレットPCでは、そのサイズや機能によって、スマートフォンよりもより良質な視聴体験を楽しむことができる。

タブレットPC業界の長期的展望は明るい。アプリを含むモバイルコンテンツの幅広い品揃えに後押しされ、2015年までの予測期間を通して強い成長が期待されている。それ以降も一世帯での複数所有が市場の成長を促すと思われる。