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Vol.742014年9月5日

今年、音楽ストリーミング配信の加入料が米国と西欧で30億ドルを超える

2014年8月25日英国Dunstable発―Futuresource Consultingの最新調査によると、米国および西欧の主要市場における有料音楽配信サービスは大幅な成長を見せた。これらの地域では、2014年の有料加入者数が2012年の倍の2000万人以上になると予想されている。

Futuresource Consultingの上級市場アナリストであるDavid Sidebottom氏は次のように述べる。「米国と西欧のストリーミングサービスに世界中の消費者が支出する額は、個人向けラジオサービスを除いて、2013年にほぼ19億ドルに達しており、今年は59%増の30億ドルに達するものと見られます。ほとんどのユーザーがスマートフォンやタブレットでサービス事業者の提供するアプリを利用して音楽にアクセスし、楽しんでいます。」

「ワイヤレススピーカーのような機器が加入型音楽ストリーミングサービスの進展には重要な役割を果たしており、ワイヤレスオーディオ機器がユーザーに新たな体験を提供する鍵を握っています。その新たな体験とは、ヘッドホンや一般的なドッキングステーションを介した個人的な音楽体験を超えるものです。」

2013年、多くの先進的地域の音楽市場全般で、いくつかの新しい局面の萌芽があった。しかし、ストリーミングサービスの堅調な伸びにもかかわらず、多くの市場ではCDのようなパッケージ化された音楽およびダウンロード販売 (PPD) 市場の落ち込みを短期的に補填できるほどではなかった。加入型有料ストリーミングサービスの時代の到来が、多くの国で消費者支出全般の安定化に一役買っている一方で、iTunesのようなサービスでのアルバムやシングルのPPDの息の根を止めることにもなった。そこで、ストリーミングサービスによる音楽業界の掌握を踏まえて、Futuresource Consultingは10月23日にロンドンで開催する半日のイベントで将来のビジネスチャンスを探る予定である。

Sidebottom氏はこう述べる。「CDのようなパッケージ化された音楽の落ち込みが緩やかになってきた国もありますが、引き続き弱含みのままです。他の国に比べると日本とドイツはパッケージメディアへの強い親和性を持ち続けており、2国を合わせるとパッケージ化された音楽への世界の総支出の50%以上を占めています。」

オーディオ ルネサンス: 音楽・オーディオの世界でのビジネスチャンスを探り、業界に影響力を持つ方々が一堂に会して将来の展望を形作ることになるサービスやハードウェア、再生コンテンツについて議論する新たなイベント。2014年10月23日、ロンドンにて開催。詳細についてはこちらをクリック>>

このレポートは米国と西欧の主要市場に焦点を当てて音楽市場全体を考察するものである。消費者支出額予測データは、パッケージ化された音楽、シングル・アルバムのダウンロード販売、加入型音楽ストリーミングサービスで個別に用意されている。詳細な市場データは2012年から2018年の予測分まで提供されており、市場予測は正規品市場のみを参照し、海賊版は含まない。

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