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Vol.012011年8月9日

3DTV、2015年までに約40%の西ヨーロッパの家庭に

「英国においては、毎年1000万台のTVが販売されている。2500万世帯の国においてである。」と、Futuresource Consulting創業者の一人でありダイレクターのJim Bottoms(ジム・ボトムズ)は語る。「これはつまり、各家庭は、2年半毎にTVを1台購入しているという計算になる。」
1台目の買い替えのみならず、追加としての2台目の購入台数が含まれているとしても、非常に高いレベルでの消費である。3Dやネットワーク・コネクティビティーといった新技術が次世代TV開発に拍車を掛け、速いペースで市場に提供されていくことになるであろう。

フラットパネルは10年近く市場に出回ってはいるものの、42インチ以上が一般家庭でも購入可能な価格となったのはここ3年である。ブラウン管TVでは現実的ではなかった大画面TVが手頃な価格で購入できるようになったことで、大型フラットパネルの需要は大きく伸びた。

40インチ以上の価格は、大衆を対象にしたレベルに達しており、今後更なる需要が見込まれる。早い時期にフラットパネルを購入した消費者は、超薄型・コネクティビティー・省エネ・3Dといった機能を備えた大型モデルへの買い替えを検討している。これらの新機能搭載は、現在の買い替えサイクルの持続要因となるであろう。
「2015年までには、西ヨーロッパの約40%の家庭に3DTVが普及すると思われる。」とBottomsは語る。「接続台数としては6500万台という計算になる。新機能は、その使用の有無に関わらず、初期設定として各モデルに搭載されていくであろう。入手が限られていた3Dコンテンツも、放送局各社によって受け入れられ普及の道を辿っている。これは、3D機能搭載モデル需要増への波及効果となろう。

2010年夏以来、全世界の放送局の3D予定番組数は3倍の伸びを見せている。 「3D Blu-rayプレーヤー市場も伸びを見せており、2015年までには西ヨーロッパの50%近い家庭に普及するであろう。昨年の3D Blu-ray作品は限られていたが、今年に入り、アメリカでは43、英国では37、ドイツでは30の作品が市場に出回っている。これらは、ハリウッド映画に留まらず、自然やドキュメンタリー作品もあり、その多様性が消費者の興味を惹いている。アメリカでは33%がハリウッド以外の作品である。

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