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Vol.732014年9月5日

2014年の世界のスマートフォン出荷台数は12億台を超える見込み

2014年8月29日英国Dunstable発―Futuresource Consultingの最新調査によると、2013年の世界のスマートフォン出荷台数は50%増の10億台を超え、2014年には12億台を超える勢いをみせている。

Futuresource Consultingの市場アナリストOliver Rowntreeは以下のように述べている。「スマートフォンは確実に大画面化が進行している。2013年に販売されたスマートフォンの大多数が4インチから5.5インチ画面であった。画面サイズが4インチ未満のスマートフォンは主としてiPhone 4かiPhone 4S、あるいはAndroid端末の下位機種であった。4インチ画面のiPhone 5の発売以降は、これより小さい画面サイズの端末の販売は減少している」

「2013年は、画面サイズが5.5インチ超のファブレット端末の勢いが増し始めた。東南アジアでの人気は極めて高いが、その他の市場ではいまだにニッチな製品といえる。2013年の世界全体の販売に占める割合は6%である」

Futuresourceの予測では、ファブレット端末はこの先、かなりのシェアを獲得する。ベゼルの幅の縮小や、モバイルコンテンツを一層利用しやすくなっていることから、このタイプの端末の魅力が増すからだ。

Futuresourceはスマートフォン市場は引き続き堅調に成長すると予測してるが、すでにスマートフォンが売上の大部分を占める先進国市場では、成長の飽和点にますます近づいている。

Oliver Rowntreeの話。「中国は大差をつけて最大のスマートフォン市場の座を守っている。2013年は極めて急激な成長を維持し、次に大きな市場であるアメリカの2倍以上の市場規模となった。Futuresourceの予測では、中国ではより豊かな中産階級が飽和に近づくため、2014年から成長が減速する」

世界全体の昨年のモバイル市場フィーチャフォン売上の激減が進んでいることから、成長はやや落ち着いて11%増の17億台に達した。しかし、多くの途上国市場では、フィーチャーフォンの大きな成長機会がいまだ存在している。同様に、急激な価格低下に加え、インターネットへのアクセスを可能にする役割を担うことから、極貧国においてさえスマートフォンの普遍的な魅力はかつてないほど高まり、第1の端末として使用されることになるだろう。

このMobile Handset Market (モバイル携帯市場) レポートでは、2014年上半期終了までのスマートフォンおよびフィーチャーフォン市場の最新動向を提供している。本レポートはモバイル携帯市場の動向を製品タイプ、画面サイズで区分し、出荷台数、市場規模、主要ベンダーについて、潜在的な市場牽引要因や未来のトレンドをもとに予測している。

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