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Vol.262012年8月10日

2012年Q2 プロジェクター世界市場

Futuresource Consulting 「Global Projectors Market Report プロジェクター世界市場」によれば、順調な年明けとなったプロジェクター市場 (pico除く) は、Q2 (4月~ 6月)も安定していた。ポーランドとウクライナで開催された「UEFAサッカー欧州選手権」の影響で西ヨーロッパでは公私にわたり強い需要があった。世界市場はQ1 (1月~ 3月) から3.5%の伸びを見せ、同期対前年比では11.4%の順当な伸びとなった。

EMEA (Europeヨーロッパ/The Middle East中東/Africaアフリカ)では、「サッカー欧州選手権」開催前から好調な出荷が報じられていた。しかしながら、販売が予想を下回っている状況にあり、販売チャネルでの在庫過多がQ3 (7月~9月)の出荷に影響を及ぼすことが懸念されている。ロシアでは同期対前年比65%の伸びとなり、2012年下期には教育分野での大きな伸びが期待されている。トルコは、全国の学校にフラットパネルを導入する「FAITHプロジェクト」が始まった影響で、同期対前年比19%減の15,200台に留まり市場縮小が進む兆候が伺える。

Q1は不調だったアメリカ市場は、599,700台と回復を見せ同期対前年比3.8%の成長となった。地方自治体の予算縮減が引き続き教育市場に影響を及ぼしてはいるものの、相対的に見て販売は順調で、1000ルーメン未満のポケットタイプの需要が好結果をもたらしたと言える。ラテンアメリカでは、輸入規制によるアルゼンチン市場の更なる収縮という問題が継続している。Q1にはブラジルとメキシコでの入札に遅延が生じ、6月7月にはブラジル港湾の税関職員によるストライキが起こったことなどがQ3の出荷に影響を及ぼすと思われる。

アジア太平洋地域は、789,000台と引き続き強い伸びを見せている。市場を牽引してきているのは中国で、出荷数は430,500台に達し同期対前年比6.3%の伸びとなった。インドネシアではQ1に続く大きな入札があり、出荷数43,800台 同期対前年比25%となる回復を見せた。2012年下期には教育分野での入札が期待されている。

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