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Vol.682014年7月16日

子どもに関する調査によると、ハイテク時代でも昔ながらの遊びはまだ重要

2014年7月1日英国Dunstable発―教育技術分野の調査でトップレベルの実績を誇るFuturesource Consultingの新市場調査によると、子どもの遊び時間の内容は、様々なテクノロジー、番組放送、デジタルコンテンツが利用できるようになっているために大きく変わり、デバイス利用、メディア消費の慣行が改善されるだろうと楽観するのはいともたやすい。この考えはある意味では真実であるが、スポーツ、読書のほか、ボードゲーム、ジグソーパズル、組み立て型おもちゃ、人形遊びといった昔ながらの子どもの楽しみもまた、自由時間の中で重要な位置を占めている。

英国を拠点とするFuturesource Consultingは最近、中国、ドイツ、英国、米国の3歳から12歳までの子どもを対象に、2回目の消費動向調査を行った。100を超える質問を設け、子どもとニューメディア、遊び時間、教育・エンターテイメントの消費の知見とトレンドの情報を収集した。

デバイスの保有状況

この調査によると、英国の子どもにとって最も人気のある個人用デバイスはタブレットが任天堂3DSを上回り、3歳から12歳までの子どもの44%がタブレットを1台保有している。3歳から4歳という最年少層でさえも保有率が高い(30%)。タブレットはすでにかなり普及しているが、今後6か月の間に親が子どものために買い与える端末としてこれを挙げている(大人使用と子ども専用機器を含む)。この水準は、スマートフォンやゲーム専用機を倍以上上回っている。

英国の9歳以上の子どもの間ではスマートフォンが最も人気があり、9歳から10歳までの子どもの25%がこれを1台保有している。保有割合は、11歳から12歳の子どもでは46%に上昇する。11歳から12歳の層では、女子の保有率は53%と男子の割合(38%)を大きく上回っている。こうした保有状況の影響を受け、親が子供のモバイル加入料に支払う経費が増加を続けており、支払い総額の17%に近づき、年間100ポンドを上回るほどの金額になっている。

遊び時間

子どもがもっとも多く時間を費やす活動は読書で、4か国合わせて45%の子どもが毎日読んでいる。1週間に少なくとも2回の読書という回答を含めると、この割合は76%まで高まる。この水準は、72%の子どもが1週間に最低2回行っているというスポーツも上回る。昔ながらのボードゲームやジグソーパズルも遊びの中で依然重要であり、調査対象の子どもの37%は1週間に2、3回遊んでいるという。

英国では39%の子どもが1週間に5時間以上、ボードゲームやジグソーパズルで遊んでいるが、63%は昔ながらのおもちゃ(組み立てセット、アクションフィギュアなど)で遊んでいる。デバイスの保有は増加しているが、パソコンやゲーム専用機に費やす時間は昔ながらのおもちゃ(5時間以上、54%)を下回っている。ただしこの割合は年齢が上がると変化しはじめ、11歳から12歳の子どもの63%は1週間に5時間以上、ゲーム専用機やパソコンゲームで遊んでいるという。

テクノロジーやデジタルコンテンツは日常生活に浸透しており、引き続き子どもの行動に影響を与えることは間違いない。しかしながら、昔ながらの遊びもまた、子ども時代にすることとして重要な役割を果たし続けるとみられ、この点は見過ごしてはならないだろう。

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