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Vol.492013年10月1日

2017年までに世界の3Dテレビの売上は166%増加、ただし放送は限定的に:

2013年9月25日英国ロンドン発―Futuresource Consultingが発表したレポートによると、3Dテレビの消費は急速に拡大を続け、2013年の売上予測台数の5930万台を上回り、2017年には1億5770万台の売上を達成する勢いだ。

Futuresource ConsultingのリサーチアナリストのSam Leechは以下のように述べている。「世界のテレビ販売台数のうち、3Dテレビが占める割合は昨年は18%だったが、2017年には58%になるだろう。一方、家庭で視聴する3D番組の増加は、放送局が多様な戦略をとっているため、それほど顕著ではない。現在の取り組みを終了させる放送局がある一方、引き続き3D対応の番組数を増やしていく放送局もある。明らかなのは、3D番組は今後、プレミアムやオンデマンド放送にますます限定されることである」

イギリスの状況は2極化している。BSkyBは3D放送を継続することを新たに明言しており、Virgin Mediaは3D放送の範囲を拡大する。一方、BBCは試験放送の継続を延期し、今年の終わりまでに3D放送を終了することになり、今後3年間は3D 番組の制作を行わない。新たに開局したBT Sportは、3Dへの関心がないという。

アメリカのESPNはCanel Plusと同じく、番組の放送に3D技術を使用することを中止すると決定した。Newscorp所有のオーストラリアの有料テレビ放送局Foxtelも最近、3D専用チャンネルを終了している。

Sam Leechは以下のように述べている。「消費者にとって今まで3Dが特に魅力的だったのは、番組により一層没入できることだ。それにより放送局とテレビのメーカー側も、上質な機能に対して割増の料金を請求できる。現在、この一歩進んだユーザーの関わり方の前には、新しい技術が立ちはだかっている。これらの新技術では、現在の3D番組視聴に伴う煩わしさが必要ない」

「主要放送局のなかには、4kやマルチスクリーン対応など、その他の取り組みに資金を回しているところもある。4K対応テレビは一般大衆に手が届く価格まで値下がりしていないため、その普及は何年も先になるが、世界の主要な地域のいくつかの放送局では、スポーツイベントで4Kによる中継を試験的に行なっている」

しかしながら、3D映画の市場は安定を保っている。3D映画は先進国では飽和点に達しつつあるが、新興国では熱心なファンが生まれており、成長の余地が残されている。

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