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Vol.462013年8月26日

ペイTVセットトップボックス市場は2016年にかけて良好な成長が予想される

2013年8月英国ロンドン発―世界的なペイTVセットトップボックス (STB)の出荷数が増加を続けており、その需要は2016年に1億8000万台のピークに達するという予測がFuturesourceコンサルティングの新たな調査結果から明らかとなった。

「全体的なSTB市場が今年伸び悩んだのは、無料サービスからの侵食があったためである。ケーブル、衛星ペイ、IPTVの三位一体サービスは2012年から2016年にかけて年平均増加率2%で成長するとみている」としたうで、「この成長はアジア太平洋と中南米からもたらされるものである。これらの地域ではケーブルのデジタル化プログラムや新たなサービスが拡大していくだろう。一方、先進国におけるペイTV STBの需要はもう飽和している。ただし、高価格で進化したメディアゲートウェイへの移行は、売上面では継続的かつプラスの影響があるだろう」と、Futuresourceでエンターテインメントコンテンツと配信のヘッドであるCarl Hibbertは述べている。

価格侵食と差別化
低価格サービスからの侵食に対処するためにSTBベンダーは、ストレージ容量の増加、複数チューナー、IPサービスとコンテンツの統合をオファーすることにより、またマルチプラットフォーム環境向けに洗練されたミドルウェアを導入することにより付加価値をつけ、その製品を差別化している。さらに一歩進んで、自宅での複数画面の間でコンテンツをシェアする進化したマルチメディアホームゲートウェイの出荷が今年約350万台になる。この需要の多くは北米や西欧などARPUの高い市場からもたらされている。

コードカッティングとインターネット周り
「インターネットが利用できるデバイス、OTTサービス、クラウドをベースとするシステムの増殖は、Comcast、UPC、Virgin Mediaといったマルチシステムオペレータにとってコードカッティングの脅威が増している。マルチメディアホームゲートウェイはオペレータが加入者をチャーンさせる新たな武器になりつつあり、加入者に対して新しいサービスや自宅にある2台目の画面や外出時における効率的なビデオ配信をオファーしている」としたうえで、「また、これはオペレータにとって費用はかかるものの(概ね以前のプレミアムセットトップの2倍)、長期的にはきわめて費用効率的なものになり得る。特に自宅に複数のテレビを持つ高級世帯においてはそうである。さらに重要なこととして、将来を見渡すとこうした洗練化されたデバイスは家庭の自動化、セキュリティ、エネルギー管理、e健康管理への扉を開くものになる。するとマルチシステムのオペレータは家庭全体を動かす役回りとして改革され、インターネット周りの最前線に躍り出ることになる」と、Hibbertは述べている。

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