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※『フューチャーソース・コンサルティング (Futuresource Consulting Ltd)

Vol.1632018年6月18日

Worldwide Home Audio – 著しい対比と機会の景観: 価格、出荷、地域、ブランド

最新のworldwide audio marketの四半期の更新版は現在、Futuresource Consultingから提供されています―「2018年1月〜3月の期間、ワイヤレススピーカー、サウンドバー、そしてHi-fiシステムを含む「home audio」の出荷が25%の増加となり、2700万ユニットに達した」と述べています。

「サウンドバーとHi-fiシステム、特によりハイエンドなものは、四半期ごとに顕著な価格上昇傾向を示しています」と、Futuresource Consultingのシニアマーケットアナリスト、Rasika D’Souzaはコメントしました。「対照的に、スマートスピーカーの価格は成功裏に終わったマスマーケットへの参入を受け前年比24%下落しました。ただし、主にHomePodの離陸のおかげで2017年第4四半期と比べ第1四半期に価格は戻しました。3つのカテゴリーにおける全体の前年比のバリューは併せて16%成長しました。

各地域の展望

Futuresourceによれば、スマートスピーカーの出荷高は全世界で前年比125%成長し、7500万ユニットが出荷されました。これは全てのワイヤレススピーカーの需要のうちの35%近くを占めています。北米がワイヤレススピーカーの出荷の62%を担いましたが、中国に対してシェアを失い、今や中国は全グローバルスマートスピーカー売上高の20%を占めており、2017年第4四半期の10%から大きな飛躍を遂げました。

2018年の第1四半期、中国でのスマートスピーカーの平均価格は36ドルで、米国での111ドルや西欧の110ユーロ(135ドル)よりはるかに低価格でした。オーディオハードウェアの購入国ではなかった中国は、Xiaomi、アリババ、そしてより少ないですが百度他を含む現地のプレイヤーなど、スマートスピーカーの売上の急騰を目の当たりにしました。世界の他の国々、特にオーストラリアとフランスでスマートスピーカーは話題となり多くの論評が生まれました。

スマートスピーカーブランド間の闘い

ブランドリーダーシップの点で、互角のレースのように見えます。グローバルでは、Amazonがリーダーボードのトップを占めています。ただし、西欧ではGoogleが初めて(僅かなマージンですが)販売台数でAmazonを越えました。Googleは前年比で500%以上成長しました。拡大する地理的なプレゼンスと強力な小売業者のサポートのお蔭と見られます。

四半期中、Appleがスマートスピーカーのセグメントに参入し、この追跡レポートによれば、なんと世界で11%のシェアを出荷台数で獲得しました。業界筋からのフィードバックはHome Podの売出しは野心に溢れたものであり、期待を下回る売切れのパフォーマンスを凌駕するものであることを示唆しています。高価格と閉じたエコシステムが迅速な取り込みにおける主な道路障害であるとされています。ただしその後Appleが、Airplay 2がマルチルームの機能を持ち、また他のブランドとの互換性を持つようになると発表しました。「これは一歩前進で、エコシステムをもっと魅力的にするでしょう」とD’Souzaは付け加えました。

また、レポートのハイライトとしてサードパーティオーディオブランドにとっての参入への障壁といかに彼らがスマートスピーカーのセグメントで言うに足るシェアを得るのに苦労しているかが目玉として取り上げられました。これはなぜなら彼らが、ブランドの巨人であるAmazonやGoogleが50ドル以下で製品を出荷できるような難しいスペースで闘っているからです。「ボイスアシスタント機能は近い内に他のオーディオ機器に影響を与えるでしょうという私達の予測は、PolkとSonosによるボイスアシスタント機能を持つサウンドバーをロールアウトするという最近の発表によって現実のものとなりました」とFuturesource Consultingのホームエレクトロニクスのエリアの主席アナリストJack Wetherillは言います。「これはボイスアシスタントをより高価値のデバイスに拡大し、リビングルームへと広げる一つの方法です。」

D’Souzaは「中国のテックの巨人で中国国内のみ向けににスマートスピーカーを出荷するアリババと小米も興味深い役者で、彼らは17%のグローバルなユニットのシェアを持っています。両ブランドは流通と価格の両方で意欲的であり、スマートスピーカーのグローバルな地平で一定の地位を獲得しました」と付け加えました。

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