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※『フューチャーソース・コンサルティング (Futuresource Consulting Ltd)

Vol.1022015年11月30日

仮想現実感と複合現実感 –未来はもうすぐそこに!

2015年11月17日英国Dunstable発―英国市場調査会社Futuresource Consultingによれば、革新的且つ最先端の技術とその消費者に与える価値は、Futuresource Consultingが仮想現実感(VR)と複合現実感(MR)を扱った最新のレポートの発売を発表したとおり、その取組課題の最大事であり続ける。この新しいレポートは、家庭用電子機器、放送、教育、そしてB2B業界の分野を含めて、技術の可能性を広範な応用分野にわたり調査している。

レポートでは、VRが空想科学から脱却して、コンテンツを鑑賞し、コンテンツと対話する方法の大変革という可能性を実現するというところで苦労しているVRの推進源と障害について取り上げる。「仮想現実感はまだ多くの部分が「革新技術」の領域だ、しかし第一世代のヘッドセットが市場に出る次の数ヶ月の間にこの状況は変わり始めるだろう。」とFuturesource Consultingの上級アナリスト、Adam Coxはコメントした。「Google、Microsoft、Facebook、Sonyのような世界の巨大で有名な企業がこの新技術を非常に信頼していて、大衆市場への導入に成功するための道を開くべく必要な環境を整備しつつある。

VRはまだ非常に初期の段階ではあるが、このような以前にも我々が生活する方法の変革をもたらした著名な会社が後ろ盾になっているので、その見通しにはわくわくする。消費者がVRを受け入れるための重要な駆動者となると多くが考えている「ゲーム」は、このレポートの焦点となっている分野の一つである。この主要要素として、Sony独自のヘッドセットの需要を後押しするPS4コンソール設置基盤の堅調で継続的な成長、PCゲームの分野ではValveの優勢とそのSteamゲーム・プラットフォームがHTC Viveヘッドセットの受け入れをあおるだろう。世界のヘッドセット市場は今日まで売上量が小さくまだ幼児期であるが、ここ数ヶ月特に1月のCESの頃に大いに活気づくだろう。2015年第四四半期のSamsungのGear VR家庭用装置、2016年始め数ヶ月で発売されるOculus Rift とHTC Viveの発売が、Playstation VRヘッドセット、MicrosoftのHoloLensとともに市場を変えるだろう、そしてGoogleが支援しているMagic Leap MRヘッドセットがその後に続く。

ホームビデオ用にはVR専用アプリがないといけないが、ハリウッドの主要スタジオはもう仮想現実感を提供できるコンテンツに向けて試験的歩みを始めている。初期の動きは、呼び物の映画を仮想劇場環境でのんびりと経験するという形でVRを活用する辺りで動いている。短編映画を重点としているスタジオが従来のコンテンツを補う位のことはあるが、VRを目玉にした映画が短中期で公開されることはまずありえない。レポートは放送界がVRを興味深く検討している様子が論じられているが、本物のVRビデオを制作するための課題は相当のものである。BBCがStrictly Come Dancingで、Turner SportsがNBAゲームをVRで試したように、いくつかの放送会社は既に試行を実施した。しかし、制作やポスト・プロダクション技術は何も無い所から作り直さねばならず、制作はまだ実験的段階である。VRは放送を置き換えるものとは考えられておらず、全く別のメディアであり従来の鑑賞体験を補うものと考えるべきだろう。レポートの最後の焦点はB2Bの世界である。この分野ではシミュレーション、製品設計、建築といった完全没入経験の恩恵を受ける業界が多数ある。他のコンシューマー・エンターテインメント向けの応用とは異なり、概してVRの活用にはっきりした利益があり、多くははっきりしたROIモデルもある。

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