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日産自動車株式会社

自動運転技術

自動運転技術

審査員コメント

日産自動車株式会社

これから社会に多くの利益を提供するであろう自動運転カー。これらは、事故や死亡のリスクを減らすことができる。最近のKPMGの研究では、すべてのクルマが事故を防ぐアクティブな安全対策が施されれば、毎年3万人の命が救われることが示されている。

スマートカーは、また、加速と速度を人間の運転者より上手に制御することにより燃料を節約することができる。それらは、互いに話し合い、クラウドのデータを調査するなど利用することにより時間節約の助けになるであろうし、自動運転カーが交通渋滞を避ける道順を見つけ、選択することができる。
課題は、以前からそうであったように、問題全てを把握することである。クルマは、物体、人やペットが動く予測不可能な、常に変化する環境で操作しなければならない。10年前に、世界で最も有名な大学のいくつかが砂漠のコースを自走することができる自走車をつくる競争をしたが、わずかしか完走できなかった。
2013年に話を移そう。今年の初めに、日産は2020年までに自動運転カーを市場に出すと表明した。懐疑心が渦巻く中、日産の自動運転カーのCEATECでの展示は、強気で早いスタートである。日産のクルマは、停止信号を認識し、停止し、駐車しているクルマをよけ、交差点に近づく別のクルマが同じ地点に到着するであろう前に交差点を通過する時間と速度を判断する3周のコースを自走した。
クルマが事前プログラムされたルートを走る間は、自動運転モードで機能した。クルマは、搭載されたレーダーシステム、カメラ及びレーザーシステムにより収集されるリアルタイムのデータに基づいて決定を行う搭載コンピュータによりいつ進んだり、通り過ごすかの選択を行った。換言すると、日産のクルマは、人間のドライバが毎日行っているのと同様の決定を行っていた。
コントロールされたコースを走ったとはいえ、潜在的な能力は、実世界の運転が遠くないかもしれないことを示した。レーダーシステムは、障害物を200メートル前方で"見る"ことができる。レーザーセンサは、クルマの周囲80メートルの長さで障害物を検出することができる。バックミラー及びハンドル上の青色と赤色のLED表示灯が、クルマが行った決定の情報をドライバーに伝える。
自動運転カーは、数年間にわたって日産が行った研究に基づいている。日産は、衝突を避けながら走行するよう設計されたプロトタイプを2009年のCEATECで示した。アルゴリズムのいくつかは、魚や鳥が互いに近くで動く様子にヒントを得ている。日産は、2012年に、自ら駐車し、所有者の携帯電話にメッセージを送るクルマNSC-2015を展示した。

日産は、自動運転カーの市場においてそう長くひとり舞台ではおられないであろう。他社は、より多くの知能と機械制御を提案に組み入れる計画を表明した。コンポーネント・メーカーとソフトウェア開発者は、拡大するフロンティアとみなしている。自動運転技術は、今年のCEATECの最もおもしろい展示物のいくつかであった。

自動運転カーをディーラーのショールームで見るまで道のりは長いが、日産は CEATEC 2013で非常に重要な一歩を踏み出した。
出展者情報
日産自動車株式会社
ブース小間番号6G26

Smart Mobility

審査員コメント

日産自動車株式会社

2013年は、クルマの展示品が展示場の多くの部分を占め、モビリティがCEATECの主要テーマのひとつである。入場者は、当分一般人には入手不可能なコンセプトカーを見たり、場合によってはテストドライブできる。多くの出展者は、また、声によりよく反応するインフォテインメント・システムであったり、前方の道路によりよく集中できるようにするヘッドアップディスプレイであったりという風に、我々が将来クルマとつき合う方法を変えるかもしれない車載技術を展示した。
我々は、多くのメーカーが展示した製品の数々に感銘を受けた。特に目立ったのは、小型の双方向DC/DCコンバータを創り出したアルプス電気であった。この進歩は将来のクルマに大きな意味をもつ。エネルギー効率及び安全性に対する要求が大きくなるにつれて、より小型でより軽量のこのような部品は、将来、これまで以上に重要になる。
さらに、トヨタのウィングレットは多くの審査員に笑みをもたらした。これは、将来多くの潜在的な用途をもつ、二輪の立ち乗り型パーソナル移動支援ロボットである。軽量で、充電が速く、実用できるほど十分に速く、最も重要なことに、乗っていて楽しい。
最も印象深かった展示品は、日産の自動運転カーであった。この特別に改造された日産リーフ電気自動車は、ドライバーの操作なく事前プログラムされた目的地までの進路を見つけることができる。カメラとレーザースキャナーで、クルマは進路に現れる障害物をよけて安全に操縦する。このクルマは、また、交通標識及び道路標識に従い、時速70 kmで安全に走行する。
この技術を消費者が購入できる製品として現れるまでにまだ何年もかかるが、日産の展示品は、このクルマが自動運転の将来に対して準備できるよう研究を重ねていることを示している。自動運転カーは、人々が移動する方法を根本的に変え、安全性と効率を劇的に向上させる。最近のKPMGの研究では、すべてのクルマに事故を防ぐアクティブな安全対策が施されると、衝突事故のない将来により毎年3万人の命が助かることが示されている。
また、自動運転カーは、道路前方の情報(知識)が増すことで適切に加速・減速し、また幹線道路ではより速く運転することにより通勤などに費やされる時間が減り、より効率的に運転することができるようになるであろう。利点は数多く、日産がこの技術を道路上の将来のクルマに応用することを楽しみにしている。

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