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Vol.452013年8月20日

インタラクティブホワイトボードとフラットパネルディスプレイの売上は2013年上半期に20%上昇した。

2013年8月英国ロンドン発―2013年上半期、教育及び企業で利用されているインタラクティブホワイトボードとフラットパネルディスプレイの販売は20%上昇しているとFuturesource Consultingの直近の四半期調査により判明した。教育業界において、個人利用のタブレット端末利用が増加しているにも関わらず、販売の足掛かりを得ている。以下のデータは市場レポートから得られる主要な内容である。

アジア:中国は売上の40%を占めていたが、2014年は減少すると見込まれる。
アジアは、群を抜いて、売上の半分以上を占める世界最大の地域である。世界市場の40%を占める中国が主な市場であり、アジア全体では、市場の77%を占めている世界最大の市場として君臨している。

「2013年末まで、中国の教室の37%がインタラクティブディスプレイを導入するとされるが、これは売上減少に近づいていることを意味している。」とFuturesourceのシニアマーケットアナリストである Colin Messengerは言う。「英国と米国では、普及期に達した後、売上が減少に転じた。これと同じことが中国で起こっている。我々の予想では、2017年までに中国は世界市場の占める割合が現在の40%から20%に減少するだろう。」

「インドもまた今年の売上でみると、50%以上の上昇率を見せる四半期であった。アジア全域において、教育業界からの大規模な受注が今年は続くだろうと予想している。」

米国:市場は減少し続ける。
「米国において、第二四半期の売上は2012年と比較して15%減少し、教育市場は来年以降も減少し続けると予想される。」とMessengerは言う。「今年の年末までに、K-12の教室の半分以上はインタラクティブディスプレイが導入されるが、市場にある初期モデルはまだ代替えされる準備が出来ていない。タイブレット需要は落ち続けている。アップルはロサンゼルス統一学区と大規模な契約をしたと発表した。その結果、ディスプレイの予算だけでなく、必要な代替機の申し出もあった。」

EMEA:来年、力強く成長する可能性。
EMEAは2012年に大幅成長を遂げたあと、今年はスロースタートを切った。しかし、トルコのFATIHからの大きな需要により、2014年は過去最高の売上を記録するだろうと予想されている。

英国:第2四半期にインタラクティブフラットパネルディスプレイの売上が25%上昇した。
インタラクティブフラットパネルディスプレイは英国のインタラクティブホワイトボードのシェアを奪い始めている。そして、学校は最初に交換するボードの一部を、同じブランドから購入している。Futuresourceの予想では、学校に導入されるインタラクティブフラットパネルの増加によりこの市場価値は毎年10%の上昇率を示している。

他の国ではパートナーシップやチャータースクールとして知られている、英国の新しいフリースクールの建設機会が増加し続けている。第3の波として、2013年9月に102校が開校され、2015年以降には多くの出願により、181校まで増えるとされている。

グローバルな視点
Futuresourceの予想では、インタラクティブホワイトボード、インタラクティブフラットパネル、インタラクティブプロジェクターを含めた全ディスプレイ市場は2017年までに105万台にまで達するとされる。しかし、この3つの製品を採用する割合は国や地域毎によって非常に異なっている。(Futuresourceは66か国においてこの3製品を比較した。)

「2012年には、300万台のタブレットを世界中の学校が購入した。これは間違いなく、教育予算に対する競争を激化させた。」とMessengerは言う。 「しかし、企業内のスペースを考慮すると、多くの代替機が必要となる。世界中に6,700万の会議室があり、その市場規模は学校市場と比較してその数は2倍に及ぶ。その結果、米国、英国、ドイツ、スウェーデンのような先進国からの需要により、この成長著しい企業市場は2017年までに23%増加するだろう。」

本リリースへのお問い合わせは、英国Futuresource Consulting社の日本での提携先である株式会社TAK・アナリティクス・リサーチ(担当:木村)までお問い合わせください。連絡先は次の通りです。
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