CEATEC JAPANは2011年より家電・端末・デジタルイメージ・ メディア・プロIT等の各分野において優れたデータ分析能力を誇る英国の調査・コンサルティング会社であるフューチャーソース・コンサルティング社とパートナーシップを締結しました。
消費者家電からプロ用機器分野まで、最新の技術動向や市場トレンド予測の最新レポートを、70人以上の常勤リサーチャーを抱えるナレッジパートナー フューチャーソース・コンサルティングが定期的にお届けします。

Vol.342012年12月6日

インタラクティブ フラット パネル ディスプレイ 及び インタラクティブ ホワイトボードの売り上げ 対前年同期比22%増

Futuresource Consultingの最新レポートによれば、2012年Q3 (7月 ~ 9月) の教育と法人部門におけるインタラクティブ フラット パネル ディスプレイ 及び インタラクティブ ホワイトボードの売り上げは 対前年同期比22%の伸びとなった。

レポート概要は下記の通り。

アジア:過去最高の四半期売り上げ
アジア市場は、群を抜いた伸びとなり、対前年同期76%増と過去最高の売上高を記録。市場規模では、アメリカを抜く。最大の出荷台数を記録したのは中国で、初めて世界第1位の座に着く。中国では、教育部門での大規模な入札が継続する見通し。インドの成長もめまぐるしく、対前年同期比は300%増。

USA: 市場の衰え
予測通りUSAの出荷台数は減。教育部門での落ち込みはここ数年継続すると思われる。2012年末までには、*K-12教室のほぼ半数にインタラクティブ ディスプレイが行き渡る見通し。初期モデルの買い替えは、時期尚早。
*幼稚園から高校までの13年間の教育期間 (KindergartenのK + 12年)

EMEA (Europe, the Middle East and Africaヨーロッパ、中東及びアフリカ): 強い伸び
EMEAも過去最高の売り上げとなり、対前年同期比は44%増。Vestelは、トルコの「Faith プロジェクト 」第一段階の出荷を完了。ロシアも著しく売り上げを伸ばした。

UK: 7年ぶりの伸び
2012年の英国市場は、10%の伸びとなる見込み。この7年間で初めての右肩上がりとなることは注目に値する。インタラクティブ フラット パネル ディスプレイ が、 インタラクティブ ホワイトボードのシェアに食い込んできている。買い替えの初期段階に入っているが、学校は同じメーカーの物を選ぶ傾向にある。BSF (Building Schools for the Future)プログラムは中止となったが、*アカデミーの増数、及び既存の学校での再建プログラムも進んでいることから、依然新校舎建設の需要は大。
*地方教育委員会の管轄下から離れ、外部団体の資金援助を受けながら運営される学校

世界市場のゆくえ
教育と法人部門におけるインタラクティブ ホワイトボード、インタラクティブ フラット パネル及びインタラクティブ プロジェクターの世界総出荷台数は、2015年までに150万台に達する見込み。これらの製品の導入率は国により非常に異なる。最新レポートでは、8ヶ国の市場を製品別に分析。 法人における全世界の会議室の数は6700万以上に及び、この数は学校の教室数の2倍に相当することから、法人部門のビジネスチャンスはとてつもなく大きいと言える。今のところ特定の製品に需要が偏ってはおらず、オープンな市場となっている。

法人部門の成長は最も著しく、2016年までには市場の24%シェアを占める見込み。この伸びは、特にUSA、UK、ドイツ、スウェーデンといったより成熟した市場で見られるであろう。