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Vol.152012年2月6日

インターネットTV、2015年までにグローバルTV出荷数の大半を占める見込み

Futuresource Consultingの新レポートによれば、2011年に27%であったインターネットTVのグローバル出荷数シェアは、2015年までに80%を超える見込みである。市場をリードしているのは日本で、2011年総出荷数の59%にIP接続が標準機能として搭載されている。販売台数において、アメリカ・中国での普及率は29%、ヨーロッパでは24%となっている。

インターネットTVの需要が勢いを得ていることに応え、大手メーカーは、IP接続を標準機能としたTV製造を進めており、総生産数の60% ~ 80%を占めている。これに加え、Wi-Fi組み込みがTVに進化をもたらすと期待されており、インターネット接続が容易にできるよう、多くのプレミアムモデルにはこの機能が搭載されている

グローバルにみて、先進国は飽和状態に向かっており、一般消費者向けTVの世界市場を牽引するのは新興国である。ブラジルでは40%、インドでは86%の成長率が期待されている。

今後、LED(発光ダイオード)TVの出荷が市場を占め、2015年までに90%のグローバルシェアとなる見込み。LCD(液晶)・PDP(プラズマ)・CRT(ブラウン管)といったディスプレイ技術は低迷すると思われる。一方、現在スマートフォンに利用されているOLED(有機EL)は、2015年までのTV開発の上で欠かせない技術となるであろう。マーケットリーダーであるSamsungとLGは、既に今年OLEDの新機種を発表予定である。

モデル数の増加と価格の低下が、グローバルな3DTV出荷数増につながってきている。2011年の総出荷数は1600万台となる見込み。2015年のマーケットシェアは50%と予測。

3DTV市場成長の主要因の一つとして、高性能な機種にアップグレードの際、3D機能搭載に気付かずに商品を購入しているケースが多いことがあげられる。