コネクテッドインダストリー部門:様々なつながりにより新たな付加価値が創出される産業社会の実現に貢献し、ものづくり、また生産者間のつながりや生産者と消費者とのつながりなどにおいて、課題解決により付加価値を生みだす製品、サービス、システムとその技術やコンセプト等を対象とする。
日本電気株式会社
ヒアラブルによる新たなコンピューティングスタイルヒアラブルは、人とAIやロボティクスが協働していく近未来を見据え、フィジカル空間での人々の活動を妨げることなく人とモノやAIがつながるためのツールとしてデザインされたものです。耳に「ヒアラブルデバイス」をプラグインすることで「誰が」「どこで」「どんな状態か」を捉え、ノールック&ハンズフリーでインターネット体験を提供可能となります。
耳にデバイスをつけることで、「ユーザの情報をとらえ続ける」ことと、「UIを意識せず情報取得・操作する」ことの両立を可能にし、様々なソリューションを提案。デバイスを耳に“プラグイン”することで視覚と両手が自由になり、作業や運動を続けながら、必要な時に聴覚から情報を入力し、発話によりインタラクションを行うことが可能。装着した個人の特定が可能なほか、GPSが届かない屋内での位置、人間の動態、会話を絶え間なくセンシングする機能を持つ。従来のディスプレイとキーボード、マウスという情報環境とはまったく異なる、新たなUI、UXを実現するとともに、今後さらなる進化が期待されるAIとの連携作業などにおいて、人が現場で作業をしながら情報取得、情報交換をする新しいデバイスとなる可能性を評価。
三井化学 株式会社
圧電ライン圧電ラインは、非焦電性の有機圧電フィルムを同軸線の絶縁体部分に配置したフレキシブルな張力センサです。力、歪センサとして感度が高く1Nの張力変化で4V程度の電圧出力が可能で、脈拍などの検出も可能です。また極細(φ0.4mm)でフレキシビリティに優れ、何mでも好きな長さにカットして、3次元的な凹凸のある場所に配置してセンシングできます。待機時にセンサは電力を消費せず低消費電力化にも対応します。
引っ張る力(張力)により電圧が発生することから、通常の待機電力が必要なく、曲げや接触、振動などのセンサとしても利用できる。椅子の座面に貼ることで、人の脈拍や呼吸なども感知するほどの繊細さと、温度変化によって誘電体の分極(表面電荷)が変化しない非焦電性のため、インフラ系などでも利用可能など信頼性も高く、幅広い用途が期待できる。