電子情報通信学会ではCEATEC JAPAN 2017のコンファレンスの部において、来る2020年に向けた電子情報通信の進化についての特別シンポジウムを開催致します。2020年に開催される東京2020オリンピック・東京2020パラリンピックは、世界が注目する一大イベントであり、日本国民としては日本選手団の活躍に期待が集まる所でありますが、同時に日本の電子情報通信技術のレベルの高さを世界にアピールする絶好の機会でもあります。現在、産官学の様々な分野・業種において2020年を一つの大きなマイルストーンとした技術革新、研究開発が行われている所であり、これにより我々の社会や文化がより豊かなものになって行くことが期待されます。今回、様々な分野、具体的には、自動運転に代表される交通系分野等のインフラ分野を始め、観光や安全保障等のサービス分野で活躍されている方を迎え、2020年にむけた電子情報通信への期待を議論することで、今後膨らむ近未来の世界へ想いを参加者の皆さんと共有したいと思います。
開会挨拶
電子情報通信学会 会長 篠原 弘道 氏パネル討論
各パネリスト閉会
IoT(Internet of Things)は、ますます、その応用範囲が広がっています。各種工場での機器監視制御や工程管理での応用はもちろん、スマートメーターに代表されるエネルギー産業での利用、自動運転支援などの自動車や鉄道などの交通分野、RFタグよる物流管理、橋や道路でのインフラ監視、建設機械の監視制御、農場環境管理などの農林水産業利用、医療機器や生体センサーなどの医療介護分野、家庭内における家電や電力制御、さらには防災減災対策での利用などなど、様々なアイデアが提案され多くの実験や実用化がなされています。IoTに関する発表を見ない日は無いとも言え、まさに、いつでもどこでもIoTの世界が広がりつつあります。
これら広がりつつあるIoTは、電子情報通信技術開発の成果でもある、センサー・通信・ネットワークなどの発達と普及、高度化と低廉化という土台の上に成り立っています。その上で、どの様な技術やサービスで、どの様な次の価値を生み出していくか、多くの方々は知恵をしぼっている日々ではないでしょうか。 本シンポジウムは、その様な皆様に対して、多少なりとも次の開発やビジネスを考える参考やきっかけになればと思い企画いたしました。
本シンポジウムでは、様々なIoT応用現場の第一線で活躍されている方々をお招きし、講演を行っていただきます。流通や防災、農業などにおける各種利用事例や応用アイデア、さらにはIoT人材育成まで含めた分野で、これまでの成果を振り返り、また現在の課題や今後の展望を御講演頂きます。
開催挨拶
(一社)電子情報通信学会東京支部長閉会挨拶
(一社)電子情報通信学会東京支部長スマートフォン・タブレット端末・大画面薄型テレビ・ノートパソコン・デスクトップパソコン、・・・、これらの誰もが毎日のように何度も目にするほど普及している代表的な最先端のエレクトロニクス機器の実現は、電子ディスプレイの研究開発なくしては考えられない。電子ディスプレイは、現在および将来の日本および世界の研究界および産業界において、中核をなす科学技術でありつづけると思われる。このような状況のなかで、電子ディスプレイ研究専門委員会(EID)の果たすべき役割は大きく、昨年までに引き続いて、電子情報通信分野の大規模展示会であるCEATECと連携して、「電子ディスプレイシンポジウム」と題したシンポジウムを開催することとなった。電子ディスプレイ研究専門委員会の企業向け学会価値向上を目的とした活動の一環であり、エレクトロニクスソサイエティから唯一の参加でもある。過去の9回のシンポジウムでも、遠方からの出席者も含め、多くの参加者があり、たいへん好評を得ていた。各年毎に注目すべきサブテーマを設けることとし、今年は-高臨場感から超臨場感へ-というサブテーマとした。現実の世界の完全な再現を目指した高臨場感は電子ディスプレイの究極の目標であり、最近のARやVRといった技術はさらにその臨場感さえも超えた世界を作り出している。これらは今後の電子ディスプレイの研究開発の動向を概観するうえで、極めて有意義な話題である。