CEATEC AWARD 2020
Co-Creation PARK部門賞
グランプリ
人工知能による胃がん内視鏡画像読影支援システム開発 (Early Detection of Gastric Cancer using Endoscopic AI)
株式会社AIメディカルサービス
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)(出展エリア:General Exhibit Area)
製品・案件概要
胃がんは胃炎を背景として発生するため、発見が難しく5%~24%の胃がんの見落としが発生しているとされています。当社の開発する内視鏡AIは、リアルタイムと静止画の両方に対応しAIが病変の検出・鑑別を支援し、より正確で医師負担の少ない内視鏡検査を実現します。AIの診断スピードは画像1枚0.02秒と高速で、なおかつ正診率94.3%と人間専門医並みの精度を達成しております。
選評
胃内視鏡は日本メーカー3社で世界シェア98%を占める日本を代表する医療機器であり、海外市場にもサステナブル・シームレスに展開することが可能。
さらに、食道、大腸での癌検出・鑑別への技術拡張も進めており、2020年の診療報酬改定で保険適用が拡大されたカプセル内視鏡の読影にAIを活用する技術も研究開発を進めており、内視鏡AIにより十分に指導医がいない地域においても、内視鏡医が効率的に経験を積み、教育を受けられる恩恵もあると期待される。胃がんは胃炎を背景として発生するため発見が難しく、検診などによる早期発見が重要とされている。治療にかかる医療費を効果的に削減、胃がんの死亡者数を減少といった国としての課題解決への貢献が期待できる点も評価された。