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CEATEC AWARD 2020

ニューノーマル社会を支える要素技術・デバイス部門賞

グランプリ

タッチレス操作パネル
(Touchless Control Panel)

アルプスアルパイン株式会社(出展エリア:Themed Exhibit Area -New Normal-)

ニューノーマル社会を支える要素技術・デバイス部門賞 グランプリ
製品・案件概要

手や指を触れずに操作できるタッチパネル。独自開発の高感度静電容量センサが10cmほど離れた位置から手の存在を検知。独自ASICとアルゴリズムにより、手/指とセンサの距離やジェスチャーに応じた多彩な操作を非接触で実現する。医療・介護など特に衛生面への配慮が必要な現場のほか、公共施設や家庭内など日常生活でのさまざまな「触れない」「触りたくない」ニーズに応える。新型コロナウイルスを始めとした感染症予防にも貢献する。

選評

社会実装性に優れ、かつセットの設計自由度が高い。既存のボタンやスイッチとの置き換えも可能なため、幅広い市場・用途で活用できることが評価された。タッチパネルのほか、エレベーターの昇降操作や家庭の照明操作、駅や飲食店の券売機、ホテルや病院の自動精算機、飛行機の客席モニター、ATMなど幅広い用途での活用が期待される。ニューノーマル社会における、直接触れて操作することに対する物理的・心理的な抵抗感を払拭し、安心・安全かつ快適な操作を提供する。さらに、指を触れて入力操作することにより、指紋から第三者に暗証番号が漏洩するリスクといったセキュリティ課題の解決も評価された。

準グランプリ

ARグラス用 超小型フルカラーレーザーモジュール
(Ultrasmall Full Color Laser Light Module for AR Glasses)

TDK株式会社(出展エリア:Themed Exhibit Area -New Normal-)

ニューノーマル社会を支える要素技術・デバイス部門賞 準グランプリ
製品・案件概要

バーチャル会議が増えるにつれ、メンバーを身近に感じるARグラスの需要が今後大きく伸びる可能性があります。TDKでは、日本電信電話株式会社様と共同で、フルカラー平面導波路モジュールを開発しました。これにより、ARグラスの大幅な小型化と、導波路とレーザーの調芯・接合プロセスが5秒という高速の生産工法を実現しました。

選評

今後、ARグラス市場はスマートフォン市場の10%の市場規模に達すると予測されており、今回の生産性向上と、小型化により、高い競争力を持つと期待される。さらにレーザーの高速調芯・接合技術により、これまで小型化が困難であった光学部品を電子部品並みの大きさまで小型化でき、ウエラブル製品の発展に大きく寄与する。また、5G社会に向けて必要となってくる高速光通信において、主流となるシリコンフォトニクス素子でも役に立つ技術であると評価された。

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