フランスのスタートアップ企業、7NextはCEATECに初出展し、同社のスマートハンディスキャナー「PUP Scan」を出展する。片手で持てる小型サイズで、ドキュメントにかざすとスキャンの枠を示すレーザーが照射され、フレーミングが容易にできる。読み取り速度が世界最速という。同社のマーケティング・広報担当、白澤めぐみ氏は「読み取り後の画像の切り取りもする必要がなく、ワンクリックで素早くスキャンするため、どのスキャナーよりも速くスキャンできる」と説明する。
7Nextは、米国で有名なクラウドファンディング、Indiegogoによる資金調達の実績を持つ。調達額は80万ドル。フランスのスタートアップとしては、最も資金調達に成功したという。今回のCEATEC出展にさきがけて、10月2日から日本でもMotionGalleryにおいて、クラウドファンディングを立ち上げる。
当日ブースではアジア初お披露目となる、最新の試作品を展示。実際に手に取って見ることができる。10月3日16:20~ミニステージでPUP Scanについての説明をする。
■スキャンからデータ共有までを自動化
スキャン枠を示すレーザーが照射され、フレーミングが容易にできる。
スキャンしたいドキュメントにPUP Scanをかざし、ボタンをワンクリックするだけで 内蔵されたOCR(文字認識処理)機能、歪み自動補正機能によって、紙の性質や形に左右されることなく、高画質なスキャンができる。 Wi-Fi機能(Wi-Fi 802.11 b/g/n 2.4G)を内蔵しており、スキャン後自動的に共有が可能。
スキャンから共有までを自動化している。あらかじめPUP Scanにファイル形式、保存場所(PC, スマートフォン、クラウドストレージ、SNS)、シェア(シェア方法(メール、SNS、クラウドストレージ)などを設定する。これにより、ドキュメントにPUP Scanをかざし、ボタンをワンクリックするだけで、高画質スキャンから保存、シェアまでを自動処理する。
サイズは長さ13.2 cm、幅3.5 cm、重さ200gとコンパクト。ワイヤレスで、長時間バッテリー搭載(8時間)、本体内蔵メモリーに2,000ページまで保存可能。保存形態は、PDF、JPEG、WORD、 EXCELファイルなど。
クラウドファンディング中は、特別限定価格19,800円で販売する。今後の一般販売価格は、42,500円前後を想定している。
■アジアで初披露、販売提携に関心
ネット上のアーカイブへの記録やSNSでの共有など、あらかじめ設定しておけばボタンひとつで自動処理してくれる。
フランス、米国ですでに5,000台近くを販売。アジアでは日本が初となる。また、米国でのクラウドファンディングに続き、日本でもクラウドファンディングを開始する。白澤氏は「米国のクラウドファンディング時購入できなかった方や、PUP Scanをまったく知らない方にも使ってもらえるように、日本での開始を決定した」という。米国では80万ドルを調達している。
CEATECでは、日本市場での販売提携なども探っていきたいという。「クラウドファンディング開始と同時のCEATEC出展で、より多くの日本の方(支援者、新顧客、メディア、卸売業関係者、小売業関係者など)にスタートアップ7Nextのプロダクトを知ってもらいたい。現在、日本での公式な販売先等が決まっていないので、この機会により多くの方とネットワークを構築させたい」(白澤氏)
PUP Scan
- 展示エリア
- 特別テーマエリア
- 小間番号
- S35-2
- URL
- https://www.pup-scan.com/
- 出展者詳細
- http://www.ceatec.com/ja/exhibitors/detail.html?id=10964