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新しい読書体験を提供する電子本「全巻一冊 北斗の拳」をCEATECで実体験しよう――プログレス・テクノロジーズ

カテゴリー : デバイス・ソフトウェア エリア

「全巻一冊 北斗の拳」を手にするプログレス・テクノロジーズ 取締役の小西氏。

 インターネット上で話題になっている全く新しい電子本が、CEATEC JAPAN 2017で実体験できる。それがプログレス・テクノロジーズの開発した「全巻一冊 北斗の拳」だ。北斗の拳の全18巻を1つの電子本のパッケージに仕立て、電子ブックリーダーでありながら紙の本で漫画を読むような新しい読書体験を提供するものだ。

 プログレス・テクノロジーズは、400名を超えるメカ・エレキ・ソフト分野のエンジニアが集まる技術のスペシャリスト集団。大手メーカーなどの設計開発を受託するほか、独自の新しい体験価値を提供するプロダクトの開発も行う。CEATECでは独自開発のプロダクトとして、電子本の「全巻一冊 北斗の拳」と、エデュケーションロボット「TABO」を出展する。

■紙の本の読書感を徹底的に再現

作品は見開きで高精細に再現される。ページめくりは、紙の本を読むような没入感が得られる。

 「全巻一冊」は、紙の本のような読書感で本やマンガを読めるハードウエアとしての電子ブックリーダーに、分冊になるような多量のコンテンツをセットにして提供する「電子本」である。従来の電子書籍は、タブレットやスマートフォンのような形状の電子デバイスにコンテンツをダウンロードして提供してきた。一方で全巻一冊は、書籍のような表紙やカバー、小口を持つ見開きタイプのデバイスを開き、見開きごとにページをめくりながら読書を進められる。A5サイズの単行本の形状に、7,8インチの電子ペーパーを2枚埋め込むことで、紙の本の読書感を再現することに成功した。

 プログレス・テクノロジーズ 取締役の小西 享氏は、「電子書籍が一般化して約10年が経過し、2000億円の大きな市場に育ちました。一方で、紙の書籍の市場はいまだに1兆円以上の規模があります。紙から電子媒体への移行が必ずしもうまくいっていないのです。紙の本から電子書籍への正しい進化の形として、プログレス・テクノロジーズでは紙の本に近い読書感を持つ電子本を開発し、社会に問いかけてみているところです」と、新しい電子書籍普及のプランの一端を語る。本を開き、紙をめくり、見開きに展開された作者の想いと向き合う――。これまでの電子書籍リーダーではできなかった、そんな「普通の読書体験」が全巻一冊では可能になるというのだ。

■CEATECの目玉展示になりたい!

電子本ながら、カバーや帯、小口などが紙の本さながらに再現され、コレクターにも嬉しい。

 実は「全巻一冊 北斗の拳」は、9月13日にクラウドファンディングサイトの「kickstarter」で販売を開始している。その反響は大きなもので、「9月13日の日米のローンチから約10日間で700人近い出資を仰ぐことができました。ツイッターやSNSなどで話題が拡散し、ロケットスタートを切れたと思います」と小西氏は好調な滑り出しを説明する。紙で18巻揃えるよりも高額な2万5000円からといった購入型のクラウドファンディングでありながら、ネット上の動画による「疑似体験」だけで多くの「読者」を集めることができた。CEATECでは、この電子本を実際に体験できるように「カフェ」に見立てた同社ブースにデモ機を並べる。

 小西氏は、「実際に本物の全巻一冊 北斗の拳を見ていただければ、良いモノであることが必ず伝わると自負しています。その体験の心地よさや没入感をぜひ実際に触って感じていただきたいです。今回のCEATECの目玉展示になれるといいですね」と笑う。多くのジャンルの製品やサービスが立ち並ぶCEATECの出展の中でも、読書ほど誰もが日常で体験するものは少ないだろう。だからこそ、全巻一冊 北斗の拳はすべての来場者をターゲットにした展示となるのだ。

 全巻一冊では、同社の独自の画像処理の技術を用いることで、鮮明でなめらかな画像や文字を電子ペーパーに再現する。多言語表示にも対応しており、北斗の拳では日本語と英語を切り替えて読むこともできる。こうした技術は、必ずしもマンガを1冊まるごとというコンテンツだけでなく、様々な書籍や教材などを「読む」ための電子本にも適用できる。「今後は、ICチップでコンテンツを差し替えられるような新しい電子本のハードウエアも開発を進めます。電子本にかぶせる「カバー」にコンテンツデータを格納したICチップをセットにしたような、新しい書籍の販売形態が生まれると面白いと考えています」(小西氏)。

■エデュケーションロボットの体験も

 同社のブースの一角では、リアルとバーチャルの垣根を超えてプログラミング体験ができるエデュケーションロボット「TABO」も展示、実演を行う。TABOはiPadのタッチスクリーンと連動して動くロボットで、小学館の学習雑誌「小学8年生」の付録として12月に発売が予定されている。

 「タブレット画面の中のバーチャルの世界と、タブレットの画面上を動くTABOのリアルの世界が、行ったり来たりする新しい体験ができます。画面をタップすることでリアルのTABOを操作でき、画面上のTABOの動きに従って画面が変化していきます。例えば画面に表示されたコインを、TABOが動いて食べるような新しい体験をしてもらえます」(小西氏)。

 電子本の全巻一冊 北斗の拳もロボットのTABOも、これまでにない体験型のデバイスとして同社が世に問うもの。CEATECでこれらの技術やプロダクトに触れ、日本初の新しい体験型デバイスが世の中に旅立つ瞬間に立ち会ってみるのも、来場者にとって面白い経験になりそうだ。

プログレス・テクノロジーズ(株)
展示エリア
デバイス・ソフトウェアエリア
小間番号
D031
URL
http://www.progresstech.jp/
出展者詳細
http://www.ceatec.com/ja/exhibitors/detail.html?id=10966

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