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モリサワ クラウド対応レイアウトエンジン「LayoutSquare」を出展 IoTに優れたデザインを提供

カテゴリー : 特別テーマ エリア

LayoutSquareの概念図

 モリサワは、クラウド対応のレイアウトエンジン「LayoutSquare」(レイアウトスクウェア)を出展する。印刷物やウェブデザインから映像コンテンツのタイトルまで、さまざまなクリエイティブの現場で用いられる『モリサワフォント』で知られる同社は、1924年に、紙メディアの世界ではなじみの深い写植=写真植字を発明、1987年にはアドビシステムズ社と提携しデジタルフォントの開発に取り組むなど、書体デザインの世界で常に新たな道を切り拓いてきた。そのモリサワがいよいよ、クラウド対応のレイアウトエンジンの提供に踏み出した。 IoTの普及で拡大するデジタル環境に対応した柔軟なレイアウト技術を提供し、より高品質なデザインを一貫して提供できるモジュール型のツールだ。SDKとして提供することで、さまざまなシステムに組み込んで利用できる。モリサワはこのほか、IoT機器や家電向けの組込みフォントを中心に、視認性や可読性に優れたUD(ユニバーサルデザイン)書体をはじめ、機器やサービスの海外展開に欠かせない多言語フォントを提案する。

■モリサワの組版技術を搭載

プリンティング事業部営業企画部の山崎雅秀氏

 LayoutSquareは、これまでモリサワが培ってきた文字組版技術を搭載している。プリンティング事業部営業企画部の山崎雅秀氏は、LayoutSqureの特徴について次のように話す。

 「コンテンツ生成や印刷物制作向けのウェブシステム、クラウドサービスのためのシステム構築には多くのプログラムが必要になる。『LayoutSquare』はそうしたシステムの中の文字をレイアウトすることに特化したモジュールで、これを組み込むことでシステム開発者の作業負担を大幅に軽減する」

 レイアウト処理を行う「レイアウトエンジンモジュール」と、テンプレート作成支援用の「Web編集モジュール」で構成されている。データベースと連携することで、テキストや画像、バーコードの可変処理にも対応する。テンプレートにテキストと画像データを流し込むことで、さまざまなデザインに可変表示されるしくみがつくれる。縦組みや多言語表示など多くの機能を実装しており、専門知識がなくても品質の高いレイアウトを作成できる。SDKとして提供するため、オンプレミス型、クラウド型どちらでも利用可能だ。

■ウェブサービスやマーケティングオートメーションの品質を向上

さまざまな成果物の例

 今年2月にプレリリース、8月28日に正式リリースした。「我々はこれまで、出版・印刷業界やデザイナーの方々をコアターゲットとしてパッケージソフトやフォントを提供してきた。今回、SDKという開発キットでの提供で、印刷を越えた分野へ向け、システムを開発される方々にも販売していく。基本的には紙媒体、印刷媒体向けだが、広い意味でのパブリッシャーへの普及を目指している。例えば、電子メールから、紙のダイレクトメールまで、マーケティングオートメーションの一環として高品質なコンテンツを提供する環境が構築できる」(山崎氏)

■導入コストを抑えつつ柔軟な拡張性

 LayoutSquareの特徴の一つに料金体系がある。従来のサーバー系製品は、サーバーの台数によってコストボリュームが変わったが、今回のLayoutSquareは、処理量によって料金が変わる仕組みになっている。専用のフォントライセンスに関しても、サーバーの台数やクラウドに関係なく、消費する量、PDFの生成量によるため、初期の導入コストを抑えつつ、印刷枚数の拡大に対応できる利点がある。

 対応OSがWindows Serverのため、システム構築も簡単にできる。また、Web APIによるコントロール機構を備えており、「LayoutSquare」へのリクエストとレスポンスはhttpプロトコルでの処理や出力が可能。Webブラウザ等を通じたレイアウトや出力といったコントロールが比較的容易に対応できる。

■HTML、ページものへの対応も

 利用シーンは幅広い。ウェブで名刺を作るシステムや、通販サイトなどの伝票、送り状の出力が必要なサイト、あるいは全国展開の飲食店やショップなどで商品の価格ラベル等、同じデザインで統一できる。インフラや金融業界など、顧客へDMを発信する際の出力にも、より高品質なデザインレイアウトを個別に作成できる。

 「ウェブサービス、情報コミュニケーションのワンアップ、品質向上に貢献したい」(山崎氏)
 今後の開発ステップとして山崎氏は次のように話す。
「8月の発表以来、さまざまな案件をいただいており、その対応をまずは進めているが、今後のステップアップとして、ページものへの対応(現状は両面印刷対応)や、HTMLなどデジタル対応の構想を持っている」(山崎氏)

■CEATECで多様な連携を

 ブースでは、ウェブブラウザーの編集エディターをデモする。テンプレートをつくるウェブブラウザーの操作から出力までの工程を体験できる。

  昨年のCEATECで「技術展示」という形で開発段階のLayoutSquareを出展している。「これまで印刷業界の中だけでの出展だったが、CEATECに出展して、来場者から、「書体って何?」「組版って何?」など、基本的な質問をいただき、新鮮な思いとともに、興味を持っていただいた印刷業界以外の方々との会話から、多くの気付きがあり、収穫があった。今年は、完成品なので、より多くの反応、意見を聞いていきたい。エンジンということで、利用者の発想次第でさまざまな使い方が生まれることを楽しみにしている」(山崎氏)

(株)モリサワ(ベンチャー&ユニバーシティエリア)
展示エリア
特別テーマエリア
小間番号
S10-44
URL
http://www.morisawa.co.jp/
出展者詳細
http://www.ceatec.com/ja/exhibitors/detail.html?id=9743

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