CEATEC JAPAN 2017で米国発のAI(人工知能)やサイバーセキュリティなどの最新技術に触れる。米国大使館商務部が出展する「USパビリオン」では、国内ではなかなか体験できない体験ができる。特徴的な技術を持つ米国企業と日本企業のパートナーシップを取り持つ場として、米国大使館商務部や出展企業などがCEATECを重視していることがわかる。
米国大使館商務部 上席商務官のブリタニー・バンタ氏は、「米国では注目されるスタートアップ企業でも、日本のマーケットではあまり知名度がありません。今回のUSパビリオンでは、今年になって日本にオフィスを構えたり、これから日本での展開を考えたりしているようなフレッシュな企業の出展も多くあります。日米の新しい出会いをサポートできると嬉しいです」と語る。
USパビリオンの出展企業のうち、CEATECにあててコメントが寄せられた企業の、出展および講演の概要を紹介していこう。
■DATA ROBOT
10月5日限定でDataRobotが出展する。DataRobotは、機械学習の自動化によるビジネス革新のソリュイーションを提供する企業。同社が提供する機械学習の自動化プラットフォームの「DataRobot」では、データサイエンティストのスキルやレベルにかかわらずにより良い予測モデルを素早く生成してビジネス展開に結びつけることができる。「誰もが自由に予測モデルをビジネスに適用できる世界」を、ブースで体感することができる。
■Vuzix
ウエアラブルデバイスは、近年になって一段と市場に認知されるようになってきた。その中でも「スマートグラス」はポストスマートフォンとして期待されている。「M100スマートグラス」「M300スマートグラス」などで知られるVuzixは、USパビリオンでAI(人工知能)を搭載したスマートグラスを通して見える世界を提案する。
■Carbon Black
サイバーセキュリティ分野でエンドポイントセキュリティ製品を提供するCarbon Black。これまでは次世代のアンチウイルスソリューションの「Cb Defense」で、ストリーミングプリベンションで様々な攻撃を検知・防御していた。しかし日々台頭するランサムウエアの脅威に対応する必要から、最新のリリースではランサムウエアに特化した検知・防御機能を実装した。ミニブースの講演では、最新の検知防御機能について説明する。
■LOOKOUT
モバイルセキュリティのソリューションを、日本を含めたグローバルに提供するLookoutがUSパビリオンに出展する。モバイル攻撃は増加傾向にあり、米国企業の多くはモバイルセキュリティ対策を実装し始めている。日本よりモバイル活用が進んでいる米国でのAndroidおよびiOSに対するセキュリティ対策最前線を紹介し、日本でのサイバーセキュリティ対策への指針を示す。
■Owl Cyber Defense Solutions, LLC
サイバー攻撃から確実にICSを防衛するOwl DualDiode Technology 一芯一方向通信ソリューションを出展する。特徴は、ハードウエアベースのサイバーセキュリティ対策装置で、 一方向の通信だけに設計されていること。ハードウエアの変更は不可能で、ソフトウエアの改ざんや攻撃を遮断するだけでなく、 ネットワークの各エンドポイントを終端・保護する。またネットワーク間のNon-Routerble(IPアドレス、MACアドレスを転送しない)ATMによるプロトコルブレイクを実現している。
■Z-wave
スマートホームなどで使われるIoT向け無線通信規格として、相互接続性と対応製品の豊富さで市場をリードしているのが「Z-wave」だ。Z-waveアライアンスが信頼性の高い相互接続性を保証しているため、ホームIoTの快適性や利便性を向上させるだけでなく、省エネルギーや安心・安全を実現する無線技術として、世界各国で採用されている。CEATEC JAPAN 2017のZ-waveパビリオンでは、アライアンスメンバーと出展する。出展に協力するアライアンスメンバーは、日本ロックサービス、ヤマトプロテック、岩崎通信機、JLabs、Vision Security、Connection Technology Systems、FLH、シグマデザインズジャパン――の8社である。
■Litmus Automation 日本
Litmus Automationは、産業IoT(IIoT)向けのオートメーションプラットフォーム「Loop」「LoopEdge」を提供する。多岐にわたる産業機器やプロトコルを簡単に接続でき、膨大なデータの集計やビジュアライズに優れたIIoTプラットフォームである。USパビリオンではサービス紹介と具体的事例、デモンストレーションを実施する。
■Globalstar
Globalstarは世界120カ国以上で利用されているモバイル衛星通信事業者である。2017年からは提供している、衛星携帯電話、革新的な衛星通信ホットスポットSat-Fi、シンプレックスやデュープレックス衛星通信モデム、トラッキングデバイスなど様々な衛星通信サービスを紹介する。
■COMMSCOPE
COMMSCOPE(コムスコープ)は、世界各地の有線およびワイヤレス・ネットワークの設計、構築、管理を支援する、通信ネットワークのインフラ企業。CEATEC JAPAN 2017のUSパビリオンでは、コムスコープのIoT、5G、データセンター・ソリューションをご紹介する。
■Iowa State Office
アイオワ州政府が企業誘致などの情報を紹介する。アイオワ州内には再生可能エネルギーを活用したデータセンターが多数稼動していること、アイオワ州では先端製造業、農畜産業、保険業などにおいて高度なIT活用が行われていることなどを具体的に紹介する。
■Pennsylvania State Office
ペンシルベニア州は米国北東部の中心に位置し、全米で人口6位、GDP6位の州である。約540の日系企業の事業所があり、6500人以上の日本人が居住している。ペンシルベニア州の事業コストでの優位性や優れたインフラ、高い教育水準、産・官・学のネットワークによる進出企業のサポートを、USパビリオンで紹介する。
アメリカ大使館
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- 出展者詳細
- http://www.ceatec.com/ja/exhibition/exhibition04_05.html