ARC Mirrorによるトレーニングイメージ。鏡の中にトレーナーの姿が映し出されるため、その動きを見ながら動くことができる。
FunLifeはAR技術とモーションセンシング技術を活用したスポーツトレーニングシステム「ARC Mirror(アークミラー)」を出展する。大型のハーフミラーに映し出された映像を見ながら、ダンスやスポーツなどの動きを学べる。期間中はARC Mirrorによる筋トレや“バネトレ”などのトレーニングを体験できる。「楽しみながら、正しいトレーニングスキルが身に付くARC Mirrorをぜひ体感してほしい」と同社の田巻 富士夫氏はアピールする。
■AR映像に合わせて動き、モーションセンシングで比較/解析する
ARC Mirrorは ハーフミラーの前に立ってメニューを選ぶと、お手本となる等身大のインストラクターの映像が映し出される。このインストラクターの動きに、自分の動きを重ね合わせることで、フォームをセルフチェックできる。
モーションセンシング技術でユーザーの動きをリアルタイムで検知し、お手本データと比較/解析し、動きの正確さを点数で示す。姿勢が悪かったのか、動きにズレがあったのかなど改善点も把握できる。直すべきポイントを的確にフィードバックされるため、高得点を狙ってゲーム感覚で正しいトレーニング方法を学べる。
「インストラクターに直接指導を受ける機会は限られている。PCやスマホでお手本映像を見ることはできるが、画面が小さい上、自分の動きが正しいかどうかはチェックできない。本格的なトレーニング方法をもっと気軽に学べるオンデマンド型のトレーニングシステムを作りたいと思った」と田巻氏は開発の狙いを語る。
■その人のレベルに合わせたトレーニングが可能
お手本映像はインストラクターの体に取り付けたマーカーで動きを取得し、3Dデータとして記録。これをAR化し、ハーフミラーに映し出す仕組みだ。お手本映像は要望に応じて個別に制作する。「プロの映像をお手本にしてゴルフ、野球、バレーボール、バスケットボールなどのフォーム指導も行えるだろう。憧れのプロのフォームに近づいていく楽しさも味わえる」(田巻氏)。
お手本映像とユーザーの動きの比較/解析レベルは柔軟に変更が可能だ。初心者はチェックレベルを下げて、上級者はハイレベルで評価するなど習熟度に応じて比較/解析できる。レベルが上がれば、よりシビアに比較/解析する。「初心者レベルでは100点でも、上級者レベルになればそうとは限らない。ユーザーはモチベーションを落とさずにトレーニングを続けられる」と田巻氏は話す。
■トレーニングのビッグデータで新サービスを目指す
ARC Mirrorは屋内での利用に限られるが、可搬式となっている。屋内の平らな場所なら、どこでも利用できる。またWi-Fiによる通信機能を有し、ユーザーの動きはデータ化しクラウド上に蓄積することも可能だ。
このデータを活用した新しいサービスの開発も考えているという。「多くのデータから初心者が間違いやすい動きを洗い出してトレーニングに反映させる。才能ある選手のスカウティングに応用する。同じ競技に取り組む世界中の仲間と競い合いながら、自分のレベルを高めていく。そんな使い方ができるようにしていきたい」と田巻氏は前を向く。
スポーツクラブ、ヨガスタジオ、ダンススタジオ、学校、公共施設などでの需要を見込む。都内の子供向けトレーニング教室がこの9月からARC Mirrorの試験導入を開始した。費用はハード、ソフト、メンテナンス込みで月額20数万円から。買い切りの提供にも応じる。
FunLife(株)
- 展示エリア
- 特別テーマエリア
- 小間番号
- S01
- URL
- http://funlifejapan.com/
- 出展者詳細
- http://www.ceatec.com/ja/exhibitors/detail.html?id=10518