デンソーは、自動車分野のコア技術を産業分野、家庭分野にも展開するなど、社会を支える幅広い事業に取り組んでいる。今回は、同社の高度な技術をベースに、幅広い分野を想定した製品を出展する。自動車分野に加え「新分野でのサービス提供を目指し、技術・アイデアを出し合い共創できるパートナーと出会いたい」とし、CEATECでの新たな共創関係の出会いに期待をにじませる。
出展する製品・技術としては、熱エネルギーの流れが可視化できる計測用センサ「熱流センサ Energy Eye」、 地図画像とQRコードを組合わせた「MapQR」、超音波ビーコンに、位置情報を乗せて情報を発信することで、屋内で様々なサービスの提供が可能な「屋内位置情報システム」の3つを出展。
プロトタイプとして出展する「VR-CAR」のデモでは、クルマで培った画像を認識する技術、制御する技術を組み合わせたもの。VR技術とモビリティの協調から生まれた今までにない移動体験ができる。
もう一つのプロトタイプ「生体センシング」は、ドライバーの状態の変化をセンシングし、様々な運転環境と照合する。
また、コンセプト展示の「#アルカル」はデンソーと社外メンバーで立ち上げたオープンな共創プラットフォームの活動を紹介する。
新聞やテレビのニュース、SNSなどで注目を集めたAIプロジェクト「ロボットは東大に入れるか」の一環でデンソーが開発した、AIが導き出した答案を解答用紙に筆記する代筆ロボットアームも出展する。
■高度な技術と多様な共創関係の成果を披露
今回出展する製品、サービスは、いずれも高度な技術をもとに具体的な利用シーンが想定できる完成度の高い製品だ。また、今回の出展からも、デンソーが「共創」の中から新たな製品を積極的に生み出している点が、大きな特徴となっている。
広報部広報1室の黒田健史氏は「今回展示される全製品・技術は、来場される皆様との『共創』を目指しております。社会に、新たな価値を提供できるように、皆様と対話できればと思っております」と話す。
MapQRは、観光ガイド関係者と、VR-CARは自治体との共創活動を進めている。また、#アルカルでは、デンソーと社外メンバーで立ち上げたオープンな協創プラットフォームとして、活動を続けている。
■共創で、社会に新たな価値を
デンソーの出展ラインアップから、同社が自動車分野で培ってきた技術を応用し、これからの社会を支えるさまざまな事業に取り組んでいる姿が見える。そのひとつの象徴ともいえるのが、QRコードだろう。QRコードは、デンソーの一事業部(現在のデンソーウェーブ)が開発したものだ。「より多くの人にQRコードを使ってもらいたい」 という想いのもと、仕様をオープン化し、誰もが自由に使えるコードにしている。
黒田氏はCEATECへの出展によって「自動車分野に限らず、新しい分野での価値提供を目指し、技術・アイデアを出し合い共創できるパートナーと出会いたい」と話す。
「デンソーは、パートナーの皆様との『共創』を大切に考えてきました。これからも、皆様との『共創』で、社会に新たな価値を提供させていただきたいと思っております」(黒田氏)
(株)デンソー
- 展示エリア
- 社会・街 エリア
- 小間番号
- C143
- URL
- https://www.denso.com/jp/ja/
- 出展者詳細
- http://www.ceatec.com/ja/exhibitors/detail.html?id=9589