13言語で専門性の高い業種の通訳に対応
コニカミノルタ株式会社は、金融機関や行政の専門性の高い業務に対応する
通訳サービス「KOTOBAL」(コトバル)を展示した。
同社は2016年から医療機関向けコミュニケーション支援サービス「MELON」を展開。素早く正確な意思伝達が不可欠な医療現場で実績を積み重ねた「MELON」の通訳技術を「KOTOBAL」に応用した。
多業種での活用が見込め、窓口業務の効率化に貢献する。
年内にサービス開始予定。
チャット形式でスピーディー「機械通訳」
「KOTOBAL」を利用する場面では、銀行や行政などの窓口担当者が外国人利用客に対して、タブレット端末の画面を見ながら、簡単な操作でコミュニケーションを図ることが可能になる。
通訳方法はAIによる「機械通訳」、通訳オペレーターがモニターを介して対応する「ビデオ通訳」の2種類。
「機械通訳」は、初めに外国人利用客が最大13言語の中から母国語を選択。
会話はスピーディーに翻訳され、チャット形式で画面にも表示される。
通訳には情報通信研究機構NICTの翻訳エンジンが使われ高精度。話し言葉や長文にも対応する。
「ビデオ通訳」ではオペレーターがリアルタイムで対応
間違いや誤解が許されない場面で細かな意思疎通を行う際は「ビデオ通訳」を利用できる。医療や法律などの専門的な分野にも詳しい通訳オペレーターがリアルタイムで対応し、モニターを介して通訳する。
対応言語は、標準の英語、中国語(簡体字、繁体字)、韓国語、ポルトガル語、スペイン語のほか、オプションでベトナム語、タイ語、ロシア語、タガログ語、ネパール語、インドネシア語、ヒンディー語、フランス語。
マネーロンダリング対策にも高い専門性が強み
通訳サービスは、今年4月の改正入管法施行に伴い、外国人労働者の口座作成をはじめ金融や行政、医療機関などで需要増が見込まれる。
日本の金融機関は今秋から、マネーロンダリング(資金洗浄)対策がきちんと行われているか、国際組織の審査を受けるため、対策の強化も重要課題。
同社は専門的な領域にも対応できる強みを活かし「KOTOBAL」サービス利用増につなげたいとしている。