KYOWAエンジニアリング・ラボラトリーブースでは、スマホアプリとヘルスケアデバイスとの連携でドライバーをサポートする「スマホ連動型テレメトリーシステム with Health Care Devices」が展示された。
スマートフォンとの連動で車両、ドライバー情報が管理可能
自動車部品設計・試作モック開発・スマホアプリ開発などを行い、今年「CEATEC」初出展の株式会社KYOWAエンジニアリング・ラボラトリーは、リアルタイムで車両やドライバーの情報を確認できるテレメトリーシステムと、それと連携した管理者ダッシュボードアプリ・車載モックシステムを展示した。
テレメトリーシステムを活用すると、バスやタクシー事業者や運送会社の管理者、高齢者ドライバーの家族などに自動車の走行状況、ドライバーのヘルスケア情報が届く。収集できる主な情報は、車両の位置、加速度、速度。
第5世代移動通信システム(5G)が導入されればドライブレコーダーの走行動画も転送可能となる。ドライバーの心拍数や、株式会社NeU(ニュー)が開発した携帯型脳活動計測装置により、脳血流の把握も可能で、管理者は異常があれば緊急通報ができる。自動運転が実用化されれば、管理者が走行中の車両を自動運転に切り替えることも可能となり、高齢者ドライバーの事故減少が期待できる。
前後同時録画可能ドライブレコーダーアプリ
同ブースでは、iPhone用ドライブレコーダーアプリの新作「マルチドライブレコーダ3」も参考出品された。従来は前方向のみ撮影できたが、新バージョンではスマホ1台で前後同時録画が可能となり、あおり運転対策にも対応。
急ブレーキや衝突を感知すると、自動で衝撃の前後1分間の動画を保存する。
2019年末のリリースを予定している。
KYOWAエンジニアリング・ラボラトリーは、IoT基盤開発でスマートフォンとの連携などにも力を注いでおり、「CEATEC 2019」出展を通じて、自動車関連のほか、家電、医療機器メーカーなどからの受注を目指す。