半導体・電子部品のローム株式会社は、「Move Forard! WITH OUR SEMICONDUCTORS」というメッセージとともに、自動化/効率化のキーとなる最先端技術を紹介している。
目にも止まらぬ速ワザ!業界最速レベルプリンタ
多彩な最先端デバイスやソリューションが、ユニークなアイデアとともに紹介されているロームブース。
特に物流課題を解決するスマート物流ソリューションの展示では、業界最高クラスの印字速度(1,000mm/秒)を実現するサーマルプリントヘッド「TH3002-2P1W00A」を使用した超高速印字デモンストレーションには、多くの来場者が驚きの目を向けていた。
目にも止まらぬ速さでプリンタから出力されるラベルには、小さなQRコードもとても鮮明にプリントされている。このサーマルプリントヘッドは高熱伝導材料の採用や独自の新構造により、発熱体の劣化が起こりにくく、高速連続印字の場合でも安定した印字品質を確保できるという。
食品加工や物流の現場におけるトレーサビリティ確保の重要性が高まる昨今、製造所固有記号や製造年月日などのデートコード情報をより速く、精密に印字できる同製品の貢献に期待が高まる。
40kg軽量化の”重み”を実感!
もう1つ、ユニークなのが『SiCパワーソリューション』に関する展示だ。
『SiC』とは機器の電力損失を抑え、小型・軽量化に貢献するというロームの誇るパワーソリューションの1つだ。
ロームでは車載市場に注力しており、展示では特に電力損失を抑える必要のあるEVにおいて様々な箇所にSiCデバイスを搭載することのメリットを紹介している。
例えば主機インバータへ搭載することで同じバッテリー容量ならば航続距離が3〜8%伸び、また同じ航続距離ならばバッテリーを3〜8%小型化できるという。500kgのバッテリーなら約40kgの軽量化が可能で、その「40kg」を体感できるように工夫されたのがこの体感型展示だ。
ハンドルを持ち上げてみれば、思いのほかずっしりとした手応えで40kgの軽量化の「重み」が体感できる。
最先端の半導体の世界を、誰もが身近に感じられるよう工夫された展示の数々が大きな人気を博すロームブース。来るべきSociety5.0の世界が、魅力的に表現されている。