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20年目の日本航空電子工業、センサとコネクタを“二刀流”で展示

カテゴリー : デバイス&テクノロジー

日本航空電子工業株式会社(以下、航空電子)は、電力や通信を下支えする各種コネクタや、動きを検知する加速度センサーやジャイロ、およびそれらを使ったソリューションを展示している。

モーションセンサとコネクタの二刀流企業

コーポレートカラーの青を基調に構成された航空電子ブースの中で、赤くひときわ大きな存在感を放っていたのが、受付カウンターに置かれた大谷翔平選手のボブルヘッド(首振り)人形だ。MLBロサンゼルス・エンゼルスのユニフォームに身を包んだこの人形は、今年7月17日に本拠地のアナハイム球場で行われた試合で来場者に無料配布されたもの。航空電子の米国現地法人であるJAEエレクトロニクス社(JAE Electronics, Inc.)が、地元貢献とブランド価値向上のため、2018年から球団とパートナーシップ契約を結んだことから実現したものだ。せっかくなので、その大谷選手にちなんで航空電子を表現するなら、同社は「モーションセンサとコネクタの二刀流企業」と言うことができるだろう。

宇宙から地中まで、人類未踏の地での活動を支える

モーションセンサとは加速度や角度・角速度を検知して、自身の姿勢や位置推定に関わる情報を出力するセンサの総称だ。航空機グレードの精度、耐久性、信頼性を持つセンサ群は、その活動範囲を宇宙や地中にまで広げている。たとえばJAXAの「はやぶさ」「はやぶさ2」に搭載され、数億km彼方の、人類がはじめて到達する未知の小惑星での探査活動を支えている。また、石油採掘のドリルヘッドに装着され、地下数km先の鋼管の先端が、地中のどの位置にあるのかを教えてくれる。ブースでは橋梁の健全性を測る目的で同社のセンサが使われる事例も紹介している。

いっぽうのコネクタは、エネルギー伝達や情報伝送を支える、なくてはならない存在だ。ブースでは5G基地局に使われる光ファイバコネクタなどが展示されている。片手で容易に抜き差しが行えるものだが、これが使用されるのは電柱上など高所だったりもする。作業員が自身の体を支えながら行うなかで、一発で確実な接続を提供できるコネクタは、当たり前だが、きわめて高度な技術とノウハウの塊でもある。そうした利用シーンにも思いを馳せながら、CEATEC初開催からの連続出展企業19社のうちの1社である航空電子の、20年目のブース展示を楽しんで頂きたい。

出展者情報

会社名
日本航空電子工業株式会社

エリア
デバイス&テクノロジー

小間番号
H011

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