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福井市の米澤物産、ミリ波伝送を担う「フレキシブル導波管」を展示

カテゴリー : トータルソリューション

株式会社米澤物産はCEATEC 2019に、組紐(くみひも)の技術で成形した「フレキシブル導波管」を展示している。オリンパス株式会社、福井県工業技術センターとの共同研究の成果だ。

「曲げると折れる」が当然だった導波管が、曲がる

「導波管」とはその名の通り、管の中の空間に電波を閉じ込め、目的の場所までロスなく導くための部材である。普通の人が目にする機会はほとんどない部材かもしれない。モノとしては内部がツルツルに磨き抜かれた金属の角パイプだが、その内部を電波に載った、テレビやラジオや携帯電話の情報が流れている。現代社会を支える不可欠のピースと言っても過言ではない重要部材だ。
その導波管を、組紐の技術で成形しようと取り組んだのが、繊維業を地場産業とする福井県に本社を置く米澤物産である。スリットした金属箔と樹脂フィルムを組紐構造にし、細長い内部誘電体を包むように編み上げることで、曲げてもシワが発生せず、性能が低下しないフレキシブルな導波管が実現した。展示されている「60GHz用フレキシブル導波管」の性能は以下のようになっている。

  • 1mあたりの伝送ロス:7~8dB(導波管としての性能をクリア)

  • 1mあたり重量:10g

  • 強い曲げによる特性劣化:0.5dB以下

  • 繰り返し曲げ試験:5万回の耐久試験クリア

5G基地局の工事が容易に、胃カメラがさらに鮮明に

導波管が軽くて曲がるのであれば、施工性が格段にアップするため、大容量の伝送路を必要とする5G基地局などでの活用が見込まれる。共同研究のオリンパスでは、4K、8Kで伝送容量が格段に増える「内視鏡」の伝送路としても期待をかけているという。細幅繊維資材に特化し、社内一貫生産体制を有する国内でも数少ない企業として同社は、「繊維の限界を越えようとトライを続けています。繊維の部品でお困りの際はぜひご相談を」と呼びかける。

出展者情報

会社名
株式会社米澤物産(e-テキスタイル製品開発研究会)

エリア
トータルソリューション

小間番号
C017

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