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日立製作所、効率化と買い物の楽しさを両立した「顧客体験型無人店舗」

カテゴリー : トータルソリューション

株式会社 日立製作所はCEATEC 2019において、「RETAIL」「HOME」「WORK」の3つのゾーンに分けて展示を行っており、「RETAIL」ゾーンでは効率化と買い物の楽しさを両立した顧客体験型無人店舗を紹介している。

無人でもアクティビティのように楽しめる新時代の店舗

顧客体験型無人店舗は、一人ひとりのニーズや好みに合わせた買い物を店舗が提案し、楽しく賢い買い物ができることを目指している。ブース内では、同社のオリジナルキャラクター(同社の家電公式バーチャルYouTuber「白花伝伯爵」)が登場し、無人店舗に入店してから退店までの流れをアクティビティのように体感できる。
最初に顔や手の静脈といった生体情報でチェックイン。その際には、確実な本人確認と安全性を両立した公開型生体認証基盤(個人の生体情報を暗号化)を使用しており、生体情報を守る仕組みを整えている(特許を取得)。ICカードやパスワードがなくても瞬時に本人を認証でき、手ぶらで楽々チェックインできるのは顧客にとって嬉しいポイントだ。
 店内に入ると顧客のスマートフォンにオススメ商品の案内が届く。体験コーナー内では大きなモニターが設置されていたが、それが顧客のスマートフォンをイメージしている。一人ひとりの生活スタイル、家族構成、自宅にある冷蔵庫の中身などを考慮して、オススメのレシピや、それを作るために店舗で買い足す商品の情報が送られてくるシステムだ。


 ブース内には顧客の動きを正確にトラッキングできる3D LiDAR(TOF)センサーを設置。入店から退店までの動きを計測し、精算までサポート可能な仕組みになっている。プライバシーに配慮したセンサーなので顧客にとっても安心だ。
また、店内を進んで商品棚まで来ると、スマートフォンに送られて来たオススメの商品がライトアップされている。棚には正確さに定評のあるイスラエル製の重量センサー付き商品棚を使用しているため、これらにより顧客によってピックアップされた商品を確実に識別することが可能だ。
 スマートフォンには商品名や個数、精算金額を一括表示。さらに、表情を解析できるインテルの画像認識ソフトウエア開発ツール「Open VINO」を活用して、カメラで撮影した顧客の笑顔を分析している。その度合いに応じて、次回使用可能なクーポンを発行するような仕組みだ。無人店舗について従来抱くことの多い「無機質さ」とは真逆の「温かみ」を感じられるような店舗運営を提案している。
 同社は今後Iot家電が今後広く使われていくなかで、マーケティングに使用できるデータがリテールだけではなく、ホームからも収集できると考えている。それらも活用し、これまで以上に生活者に寄り添った、新時代の買い物環境の実現を目指している。

出展者情報

会社名
株式会社 日立製作所

エリア
トータルソリューション

小間番号
A003

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