株式会社アクセルラボはCEATEC 2019で、生活家電や新しいサービスのプラットフォームとして、スマートライフを実現する住空間を会場内に出現させた。
ガラケーからスマホへ、そしてスマート住宅へ
アクセルラボは、2017年7月に不動産開発会社の一部門からスピンアウトし、よりスピーディーなアクションのために設立された企業だ。単なる箱物として考えられていた家が、新たな機器やサービスを取り込むプラットフォームへと、不可逆に、しかも急速に変化しつつあるとの認識が背景にある。同社代表取締役の小暮学氏は、現状を「スマホ普及以前の日本」に例え、問題提起する。
「IoTやAIと結びつくことで、暮らしは豊かになります。ただ、『そんなものは不要だ。今の暮らし方で十分に快適だ』と思われる方も多くいるでしょう。しかしそれは、ガラケーを皆が使っていたときに皆が言っていた『スマホなんて不要。今のケータイで十分間に合っているではないか』という認識と、同じなのではないでしょうか?」
「人が家に合わせる」から、「家が人に合わせる」暮らしへ
「思うに、真夜中に壁のスイッチを探して手探りで歩くなんてことは、住む人が住宅の操作性に合わせているわけです。家が人に合わせてくれてはいけないのでしょうか?
当社の調査では『スマートホームという言葉を知っている』人たちは、全体の56.4%と過半を超えています。しかし『利用したことがある』は、わずか1.8%にすぎません。ただし、母数は少なくなりますが、利用経験者のうち66%は『スマートホームに満足している』と回答しています。
おそらく近いうちに、ガラケーからスマホで起こったような変化が、住宅の世界にも訪れるのは、間違いありません。そのためのプラットフォームの構築を、当社は” SpaceCore“をはじめとする内外の企業、サービス提供事業者、テック企業などと連携し、準備を急いでいます」(小暮氏)
同社が提案する「AIとIoTで家自体が考え、動き、住人に寄り添う未来の生活」を、ブースで感じ取っていただきたい。