株式会社AI Samuraiは、大阪大学発のベンチャー企業である。同社が開発した「AI Samurai®」は、発明内容(新しいアイデア等)をテキストボックスに入力するだけで、AI(人工知能)が特許分類付与・先行技術調査・無効資料調査・クリアランス調査を行うもの。「AI Samurai®」は発明の内容を理解し、特許分類の推定、類似特許の検索・分析処理を実行し、最終的に類似度を出力し、独自にランク付けすることで、従来は研究者や企業の知財部・開発部が数週間要していた調査を数分間で完遂することができるという。CEATEC 2019では、AI搭載型類似特許文献評価システム「AI Samurai®」の詳細が紹介される。
CEATEC 2019初出展にあたり、同社が開発した「AI Samurai®」の現状や出展の意図などについて同社 代表取締役社長の白坂 一氏にお話をお伺いした。
『AI搭載型の類似特許文献評価システム「AI Samurai®」の正規版を2019年8月1日(木)に販売を開始しました。弊社が開発した「AI Samurai®」は、発明内容や新しいアイデアなどをテキストボックスに入力するだけで、AI(人工知能)が特許分類付与・先行技術調査・無効資料調査・クリアランス調査の手順を短時間で行うことができます。おかげ様で、2019年3月には経済発展に貢献しうるベンチャー企業を表彰する「JEITAベンチャー賞」を受賞しました。それから、ホットニュースですが、「AI Samurai®」が2019年の「グッドデザイン賞」に選出されました。
これらの受賞は、弊社が特許調査にかかる人的・心理的そして時間的コストをできる限り軽減するストレスフリーなデザインを目指してきたことの評価。そしてプロダクトの波及力を高め、「調査業務の負担を大幅に削減できる」というシステム本来の画期性や有用性のご理解をいただけたこと。これらの結果として利用者の裾野の拡大に繋がったことが評価されたものと考えています。CEATECには、企業の研究開発や知財部・開発部に関わる方が数多く来場されると聞きます。ぜひ、当社ブースにお出で頂き、「AI Samurai®」の有効性を確認頂ければと思います。短時間で確認いただけますので、お待ちしております』
※JEITA: 一般社団法人電子情報技術産業協会
「AI Samurai®」は、発明内容(新しいアイデア等)をテキストボックスに入力するだけで数分から数十秒で調査・分析が可能
AI Samuraiは、アメリカと日本の特許データベースにアクセスし、AIを使った発明内容の類似度を素早く評価するシステムだ。発明内容(新しいアイデア等)をテキストボックスに入力するだけで、AI(人工知能)が発明の内容を理解し、特許分類の推定、類似特許の検索・分析処理を実行し、最終的に類似度を出力し、独自にランク付けすることで、従来は研究者や企業の知財部・開発部が数週間要していた調査を数分間で完遂することができる。2019年8月には、ユーザーインターフェースをさらに使い勝手の良いデザインに一新。プロトタイプ版で提供していた、日米特許公報データベースの先行技術調査、無効資料調査、クリアランス調査に加えて、「ラーニングサーチ機能」(学習再検索機能)、「知財戦略MAP」(IPランドスケープ)、「発明者日記」(調査履歴一覧)という、ユーザーの知的財産創出を一層の活性化を図る3つの機能が搭載された。1つめの「ラーニングサーチ機能」は、先行技術調査や無効資料調査でAIが出力したクレームチャートに利用者が評価を与えることで、再検索時には利用者の評価を反映した形で類似特許を検索できる。
2つめの「知財戦略マップ」は、先行技術調査結果を技術領域毎に分け、キャラクターとマッピングできる機能。これにより自社の知財状況を俯瞰して見ることができる。3つめは「発明者日記」で、入力結果やAIの判定結果を日付毎にリスト化し、過去の調査結果も一覧で確認できる。
同社、代表取締役白坂 一氏がOpen Inovation Demo Boothに登壇
同社のグッドデザイン賞 受賞に関連したデザイン戦略をはじめ、今後のAIを活用した知的財産戦略について、「CEATEC 2019」のOpen Inovation Demo Boothにおいて、同社代表取締役白坂一氏が登壇する。
登壇日時:10月17日(木) 12:50-14:05
同社、クリエイティブディレクター安達祐貴氏がco-creation park stageに登壇
登壇日時:10月15日(火)~10月18日(金)の会期中で日時未定。