オープンステージで授賞式を開催!
本年の開催テーマである『NEXT – 夢を生みだし、未来を描け』のもと、今年もCEATEC JAPAN 2014に出展される数多くの技術、製品、サービスから、優れた展示を表彰する「CEATEC AWARD 2014」。10月7日のオープニングレセプションで発表・表彰された「総務大臣賞」「経済産業大臣賞」に続き、4部門のグランプリ、準グランプリと審査員特別賞の授賞式が10月9日、NEXTイノベーションプラザのオープンステージにて開催された。
今年で4回目となるCEATEC AWARD
2011年に創設されたCEATEC AWARDは、CEATEC JAPAN出展企業が応募した出展製品、技術、サービスに対して、厳正な審査を経て賞を決定する。審査は、学術領域、メディア領域を代表する審査委員により事前の書類選考による一次審査を経たものを、会場で実機審査を行い、各賞が選考される。初日に発表された経済産業大臣賞、総務大臣賞を含めたCEATEC JAPAN 2014における CEATEC AWARD は以下のように決定した。
「総務大臣賞」
シャープ株式会社
フルスペック8K液晶ディスプレイ
「経済産業大臣賞」
日本電気株式会社
【世界初】多数の需要家蓄電池を束ねてコミュニティグリッドを構築するエネルギークラウド技術
部門賞
ライフスタイル・イノベーション部門
ソーシャル・イノベーション部門
テクノロジー・イノベーション部門
グリーン・イノベーション部門
審査員特別賞
各部門グランプリ受賞者のコメント
各部門のグランプリ、準グランプリ表彰後、グランプリ受賞者によるコメントは以下のとおり。
ライフスタイル・イノベーション部門グランプリ
エプソン販売株式会社
「シースルーモバイルビューアー MOVERIO BT-200、BT-200AV」
受賞のコメント:
「かつて携帯音楽プレーヤーが音楽をいつでもどこでも楽しめるライフスタイルを当たり前にしたように、このMOVERIOで大画面の映像をいつでもどこでも気軽に楽しんだり、ビジュアルを使ったコミュニケーションが手軽にできる世の中を実現し、ライフスタイルを、あるいはビジネスシーンを革新していきたい。これからも我々が得意とする小さく精密につくる技術を駆使して、さまざまなウエアラブル端末を提供していきたい」(エプソン販売株式会社 VPMD部 部長 蟹澤啓明氏)
ソーシャル・イノベーション部門グランプリ
株式会社タグキャスト
屋内位置情報サービス「TAGCAST」
受賞のコメント:
「いつか出展したいと思っていたCEATEC JAPANに出展できたうえに、このような名誉ある賞をもらうことができて光栄に思っている。ビーコンとクラウドを組み合わせて国内の位置情報を提供するベンチャー企業として、ビーコン元年と言われる今年、このような賞をもらえて大変うれしい。これを励みに日本から世界に向けてがんばっていきたい」(株式会社タグキャスト代表取締役社長 鳥居暁氏)
テクノロジー・イノベーション部門グランプリ
パナソニック株式会社 システムLSI事業部
新動画圧縮規格 HEVC 再生用 システム LSI
受賞のコメント:
「これまでの技術の蓄積の成果として、このような賞をもらえたことは、開発、販売に携わるものの大きな励みとなる。映像においては4K、8Kへと発展が続くと思われる。しかしながら4Kに向けても大きな課題は残っているが、スムーズに移行できるよう努力したい。映像にはまだまだポテンシャルがある。これからも感動してもらえるような製品・ソリューションを提供していきたい」(パナソニック株式会社 システムLSI事業部 第一事業ディビジョン マーケティンググループ マーケティングチーム 参事 水野雅信氏)
グリーン・イノベーション部門グランプリ
シャープ株式会社
MEMS-IGZO ディスプレイ搭載タブレット
受賞のコメント:
「この賞に恥じることなく、社会に貢献できるモノづくり、テクノロジーというものに邁進していきたい。今後とも我々に期待とともに支援をお願いしたい」(シャープ株式会社 通信システム事業本部 副本部長 新井優司氏)
審査委員総評
審査委員会を代表して総評を述べる、一般社団法人電子情報通信学会 会長 酒井善則氏
審査委員会の一人で、授賞式でプレゼンターを務めた酒井会長が審査委員会を代表し、今回のCEATEAC AWARDを次のように総評した。
「今年もIT・エレクトロニクス分野の川上から川下まで幅広い領域からの昨年を上回る応募があり、審査は白熱したものになった。グランプリ、準グランプリ、審査員特別賞を受賞された製品は、イノベーション性に富んだ優れた技術力を発揮したものであり、日本発のイノベーションを世界に発信するにふさわしい製品、技術であると審査委員会が評価するものである。受賞した製品だけでなく、応募のあった数多くの製品は、ITエレクトロニクス分野の未来と可能性を予感させる多様なものであり、開発に携わった研究者、技術者の努力の結晶であると思う。今後ともCEATEC JAPANとCEATEC AWARDのよりいっそうの発展を願うものである」
審査委員会
審査委員会は、学識経験者とメディア関係者により構成されている。学識経験者は技術的な側面から、メディア関係者はマーケティング的な観点からそれぞれ評価を行った。
- 酒井善則氏(一般社団法人電子情報通信学会 会長)
- 村上篤道氏(一般社団法人電子情報通信学会 企画室長・理事)
- 白木靖寛氏(公益社団法人応用物理学会 元会長)
- 相澤清晴氏(一般社団法人映像情報メディア学会 副会長)
- 中田登志之氏(一般社団法人情報処理学会 副会長)
- 新 誠一氏(一般社団法人電気学会)
- 室山哲也氏(日本放送協会 解説委員)
- 関口和一氏(日本経済新聞社 論説委員兼編集委員)
- 林 哲史氏(日経BP社 日経BPイノベーションICT研究所 副所長)
- 石田雅也氏(アイティメディア株式会社 EM インダストリー事業部 エグゼクティブプロデューサー)
(以上、順不同)