CEATEC JAPAN実施協議会 佐々木則夫会長

最初に、主催団体を代表してCEATEC JAPAN実施協議会の佐々木則夫会長が挨拶を行い、「CEATEC JAPANは、最先端のITエレクトロニクスの最新情報を発信する展示会として、国内外から大きく注目されている。15回目を迎える今年は、世界24カ国・地域から出展する。情報通信産業は、日本経済を牽引するとともに、日本の産業・雇用を支える基幹産業のひとつである。世界が抱える課題にICTの利活用で対応し、安心・安全・快適な社会を実現し、未来を切り開いていきたいと考えている。今回は「NEXT — 夢を生みだし、未来を描け —」をテーマに、最先端技術とイノベーションを集結して、これからのITエレクトロニクス産業の展望、未来、可能性、将来価値を実感できる場を提供したい。また他産業との融合により成長が期待される、モビリティ、ヘルスケア、エネルギー、ウェアラブル、ロボティクスなど、技術革新や新しいライフスタイルなどを発信していく。また、特別企画展示であるNEXTイノベーションプラザにおいては、ITエレクトロニクスの技術力と新事業の創出をアピールしていきたい」と語った。

総務省 総務副大臣 西銘恒三郎氏

続いて、来賓として臨席した総務省 総務副大臣 西銘恒三郎氏より開催に対する祝辞とともに、CEATEC JAPANへの期待が語られた。「安倍内閣の最重要課題は、デフレ脱却、経済最優先であり、景気回復の実感を日本全国に届けることが内閣の使命であるとしている。経済の好循環を着実に回転させるためにも、経済活動の基盤となっているICTの力を伸ばすことが重要である。今回の展示会が新しいICT活用の起爆剤となるよう成長を祈念している。ICTによる技術革新の力により世界で最もアクティブな国を実現するためにも、今年6月、スマートジャパンICT戦略を取りまとめた。この戦略は日本再興戦略としても大きな役割を担っている。2020年に開催されるオリンピック・パラリンピックでは、世界各国の人々に世界最高水準のICT環境を楽しんでもらうとともに、国内外に日本の高い技術力と企画力をアピールする重要な機会となる。2020年に向けて、産学、関係省庁と連携しながら、世界最先端の社会全体ICT化を推進していきたい」

経済産業省 経済産業副大臣 山際大志郎氏
テープカットの模様

経済産業省 経済産業副大臣 山際大志郎氏からは祝辞とともにIT産業への可能性と期待が語られた。
「安倍政権が発足して約2年。アベノミクスの3本目の矢である成長戦略は、これまでの成長戦略とは異なり、日々進化をさせていくものであり、その最も重要なパートをITが担っている。日本は世界に先駆けて多くの課題に直面している。エネルギー問題、老朽化したインフラ問題、超高齢化社会、これらの課題を確実に解決していくことが、日本経済を再生させていくものである。IT分野がこれらの課題解決の糸口となる最も重要なパートであると確信している。エネルギー、モビリティ、ヘルスケア、農業など、ITとは今まで直接関係ない分野において、ITを活用している。今回の展示でもこれら各分野の展示が多く見られると聞いている。各分野において、ITが触媒となって引き起こされる化学反応。このCEATEC JAPANが、激烈な化学反応を引き起こす場として機能することを期待している。また、その結果、新しい成長戦略が生まれることを期待している」