CEATC JAPAN 2014には様々なコンファレンスが準備され、各界のトップやオピニオンリーダーによる講演、そしてメッセージ性の高い講演が連日ラインナップされている。本稿ではその中から10月9日(木)13時30分から17時にかけて行われる「JEITA Nextイノベーションコンファレンス『データマネジメント』」の先取り情報をご紹介する。ビッグデータをキーワードに、3人のスピーカーが最先端情報を披露する。(CEATEC NEWS CENTER)
「データマネジメント」をテーマに、個性あふれるスピーカー陣
3講演に共通するテーマは、ビッグデータを軸にした「データマネジメント」である。
まず13時30分からの「ロングテール時代における楽天のデータ戦略」では、 楽天株式会社 楽天技術研究所/代表 森 正弥氏が、Eコマースの現場で今まさに進行しているロングテールを解析し、ビッグデータをロングテールの視点から見つめ直すことを提唱する。
続く14時45分からは、日本マネジメント総合研究所LLC理事長シニア・ビッグデータストラテジストの戸村 智憲氏による「ビッグデータ活用の5つの罠&経営視点での戦略的活用術」が始まる。「戦略なきビッグデータへの漂流」、「データは踊る、されど、進まず」、ビッグデータ活用を検討される方々が陥りがちな「隠れた5つのワナ」、置き去りにされがちな宝の山「プレミアム・スモール・データ」の欠落、など刺激的なフレーズが並ぶ内容に期待が高まる。
最後は、16時からの国立情報学研究所教授 佐藤 一郎氏による「ビッグデータの理想と現実」と題された講演だ。ビッグデータの現状を総括し、ビッグデータを取り巻く問題とその解決策について概説するとともに、ビッグデータを企業ビジネスに利用していく方向を探る。ビッグデータを学術の面から捉えた内容だ。
刺激的な戸村智憲法氏の講演内容
今回の講演の2つ目「ビッグデータ活用の5つの罠&経営視点での戦略的活用術」を講演する戸村智憲氏の略歴を一目見ると、その異色のほどがよくわかる。そして、その経歴の多彩さから想像できるように戸村氏が発する言葉の数々は、千変万化のデータビジネスの世界を捉えて千姿万態、つまりはとても面白く刺激的だ。
下図は戸村氏が示してくれたビッグデータ・インパクト・マップだ(©2014.Tomonori Tomura. All Right Reserved.)。マイケル・E・ポーターのバリューチェーン上でビッグデータがどんな影響を及ぼし、どんな可能性を生み出し、どんな解決策をもたらすかを表したものだ。講演聴講の一助となるように、本サイトをご覧の方々のために特別に公開していただいた。
今回の講演ではユーザー企業、経営コンサルタント、データサイエンティスト・SE、ITベンダー・SIerそれぞれにとっての「ビッグデータが及ぼす影響」について言及されるだろうが、このインパクト・マップに照らし合わせて企業経営とビッグデータとの関連を見ていけば、戸村氏の講演の内容がより理解しやすいものになろう。
戸村氏の講演は工夫と刺激にあふれている。日本の人気講師ランキング3位にランクイン(日経産業新聞「啓発に効く講演会選び」ペルソン調べ)された、一見して難しいことをやわらかく楽しく解説し、一見して簡単に見過ごしがちな物事の奥深さに切り込む講演が人気という。CEATEC JAPAN 2014でもその本領が発揮されるはずだ。
なお、戸村氏の講演内容の事前リクエストを受け付け中。
10月9日午後は、他の予定はすべてキャンセルして、是非とも幕張メッセ国際会議場2階コンベンションホール2へ足を運んでいただきたい。
関連リンク
- JEITA カンファレンス
- http://www.jeita.or.jp/ceatec/conference.html