CEATEC JAPAN 2014

シーテックジャパン 2014 10.7(火)- 10.11(土)幕張メッセ

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Vol.078

熊本大学、「末吉研究室」「日の丸FPGA」と「自己修復ディペンダブル」の研究を展示

カテゴリー : NEXTイノベーションプラザ

FPGAとは

次世代コンピュータシステムの基盤研究、ディペンダブルシステムに関する研究、3次元リコンフィギャラブルロジックとその応用、やわらかいハードウェアとVLSI設計技術の4つのテーマで、「日の丸FPGA」と「自己修復ディペンダブル」の研究発表を展示する。

FPGAとは、fleld-programmadle gate arrayの略で、製造後に購入者や設計者が構成を設定できる集積回路のこと。
熊本大学では、プログラマブルディバイスプラザにおいて作成した日本オリジナルのFPGAの紹介と、商用FPGAを使ったディペンダブルシステムの構築法について紹介する。

日本の半導体企業を元気に!

現在、商用のFPGAは、ほとんどがアメリカ製で独占されている。そこで、日本の半導体企業と共同研究して2種類のオリジナルのFPGAを開発。日本のオリジナルということで、名前には「日の丸」という言葉が付けられた。

半導体とはそもそも量産するものであり、大量に作ることでコストが下がる。エンターテイメント機器のような100万台以上作る場合にはちょうど良いが、少量多品種となると設計に数億円以上と多額な費用がかかってしまい、現実的でなくなる。
そこで、FPGAを工場で作った後に、現場でプログラムできる(回路を変えることができる)「日の丸FPGAを作成、現場レベルで違う回路を乗せることができるので、低コスト量産化が可能になる。1種類作っておけば、様々な現場でカスタマイズできる。

FPGAにおける高信頼化を目指す!

(熊本大学の末吉敏則教授)

航空機、鉄道、船舶、医療機器などの分野では、FPGAの信頼性が重要になってきた。そこで問題となるのは物理的に壊れてしまうハードエラーと、宇宙線でビット化けするソフトエラーの2つの信頼性だ。問題が起きた場合にどのように対処したら、ディペンダブルシステムを作ることができるか、その設計法・構築法を研究し、高い信頼性を目指す。

国立大学法人熊本大学(末吉研究室)
ブース番号 4N5707
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