「アダプティブ・LED・ヘッドランプ」の効果を解説するボード
マツダ株式会社はCEATEC JAPANで、新世代ヘッドランプ技術「アダプティブ・LED・ヘッドランプ」(以下、ALH)を日本の自動車メーカーとしては初公開している。
ALHは、4分割(左右計8アレイ)されたヘッドランプのLEDアレイを独立して制御するシステム。カメラで前方を撮影し、対向車のライトや先行車のテールランプを検知すると、他車防眩と自車の安全確保に必要十分な照射制御を行う。
アダプティブと名付けられたのは、車速やステアリング舵角など各種情報から千変万化する現状を読み取り、それに応じた制御を行う高度のアルゴリズムを築き上げることができたから。
マツダとスタンレー電気の共同開発。スタンレー電気はアダプティブ・ドライビング・ビームとして、CEATEC AWARD 2014 ソーシャル・イノベーション部門で準グランプリを受賞している
単純なロービーム/ハイビームのON/OFF制御ではなく、カメラで状況を読み取り必要十分な光量制御を行う点がシステムの目玉で、LEDユニットをスタンレー電気が担当、クルマ側の状況認識をマツダが担当し開発されたもの。
説明員としてブースに立つ開発メンバーの一人、西田武彦氏(マツダ株式会社 車両開発本部 車両システム開発部)は、「開発メンバーとしてテストドライブも担当しましたが、マイカーに戻ると物足りなく感じるようになってしまいました。ALHのよい点は、基本はハイビームで、照らしちゃいけないところだけ明るさを落とすところ。つまりそれ以外は明るいままだということです。これが運転のしやすさや安心感につながっています。より多くの方にこの安心感を味わっていただけるよう、開発に取り組みます。」と語っている。
なおこの技術は、CEATEC JAPAN 2014の米国メディアパネル・イノベーションアワードでTransportation 分野を受賞した。
マツダ株式会社
ブース番号 | 3N19 |
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