本田技研工業株式会社は、水道水から作った水素を燃料電池車に供給するスマート水素ステーション(以下SHS)の実大模型を展示している。
水素社会への取り組み
SHSのサイズは幅3.2☓奥行き2.44☓高さ2.44mで、設置面積は約7.8平方m。200Vの交流商用電源と水道水だけで水素を作り、貯蔵し、自動車に供給する。
SHSのコア技術は、コンプレッサーを使わず350気圧の水素を作る高圧水電解システム。気体の水素の圧力をコンプレッサーで高めるのに比べ、液体の水の圧力をポンプで高める場合は、かかる仕事量が小さくシステムもシンプルにできる。ただ、電気分解に使われるフッ素樹脂系の高分子膜はごく薄い材料。350気圧の液体の中で膜を保持する担体(たんたい)の形状や構造に独自の工夫が加えられ、この高圧水電解システムが実現した。
すでに9月18日、岩谷産業株式会社と共同開発した第1号のSHSが、さいたま市東部環境センター内に設置され、同社の「クラリティ」に水素を供給をはじめている。
CEATEC JAPANでは、同社の水素社会への取り組みの認知度を高めるため、愛らしい「水素小僧」などのキャラクターを使った展示を行っている。
本田技研工業株式会社
ブース番号 | 3N55 |
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