待ち遠しいどこでもワイヤレス給電の世界
モバイル端末や電気機器にケーブルの必要ない時代が来ればとても快適になるのに、とは誰しも思うことだ。たとえば出張で持ち歩くPCとスマホとデジカメすべてに充電ケーブルが必要で、仕事を終えてホテルの部屋に入った瞬間に何よりもまずケーブルを端末とコンセントに差し込むのが習い性となっており、ケーブルがウネウネとホテルの狭い床を這い、テーブルからぶら下がるのを見ると出張の疲れが倍増することもある。
そんな思いを解消してくれるのがワイヤレス給電(無接点給電)だ。例えば、充電器の上にスマホやポータブル端末を置くだけで、ケーブルを差し込むこともなく充電が完了する。ケーブルがなければ出張時の荷物が減るし、ポータブル製品の構造もシンプルになって小型化、薄型化がより促進されるだろう。
現在、モバイル機器を充電できるワイヤレス充電サービススポットは日本中で3500カ所ほどあり、今後も増えつづける予定で、その存在は一般的になってきている。一方、この恩恵を家庭のキッチンへ広めない手はないと、ケーブルのない、つまりはコードレス家電の普及を促進する動きも加速しているという。本ブースの出展者ワイヤレスパワーコンソーシアムでは2013年3月、コードレスキッチン家電の仕様策定に取り組むワーキンググループを設置した。
Qi(チー)とワイヤレスパワーコンソーシアム(WPC)
ワイヤレス給電の世界標準規格がQi(チー)である。Qiロゴのついたすべてのポータブル機器はすべてのQi充電器で充電できる。世界標準規格であるから、世界中どこでもワイヤレス充電ができるというわけだ。
WPCのミッションはQiをワイヤレス給電のより強固な国際規格として確立することだ。WPCの賛同企業は世界に200社以上(日本メンバー22社、2014年10月現在)で700種類を超える製品がすでに開発されている。「いつでもどこでも」「メーカーを問わず」「ケーブルなしで」充電できる世界を目指してWPCは活動している。
コーヒーとトートバッグ、2つのお得な情報
WPCのブースでは「Qi Life ~Qiのある生活」をテーマに、「リビングルーム」「書斎」「キッチン」「ベッドルーム」といった日常空間でのワイヤレスパワーライフを提案する。また、展示ブースに隣接するQiカフェで、実際の使用シーンをイメージしながらワイヤレス充電を体験できるようになっている。カフェだから当然コーヒーが飲めるわけだが、そのコーヒーは無料!というオマケつき。WPCのスタッフがエプロンをかけバリスタ張りにコーヒーを振る舞ってくれるそうだ。
さらに同ブースでは、簡単なアンケートに答えると不織布製のQi Lifeトートバッグがもらえるという特典も用意されている。このバッグ、日常にも使えるカフェ調イメージのデザインで、B4サイズが楽に入るマチ付きとなっている便利でお得なノベルティだ。加えて、ブースだけではなく、CEATEC JAPAN会場と国際展示場のラウンジや休憩所においてワイヤレス充電が行えるQi Loungeが設置されている。今年のCEATEC JAPANではQiの知名度がグッと高まりそうな気配だ。
ワイヤレスパワーコンソーシアム
ブース番号 | 3N25 |
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関連リンク
- ワイヤレスパワーコンソーシアム
- http://www.wirelesspowerconsortium.com/jp/