有機ELディスプレイフルスクリーンカラーISは、表示部分の額縁を感じさせないフルスクリーン、タッチパネルにはない”押す”という操作感覚を実現するとともに、スイッチの部分に、高鮮明、高コントラスト、高解像度の画像や動画を再現できる。接続端子などをディスプレイの裏側に組み込むことで、黒枠の幅を従来の約5分の1の0.9ミリメートルに抑え、額縁（黒枠）をほとんど感じずに映像を見ることができるように、画面を覆う透明な板にも、縁を曲面に加工し、レンズ効果をもたせた独自形状を採用している。

有機ELディスプレイの寿命を同社従来品の3万時間から5万時間に延ばしただけでなく、1.8mmのショートストロークを確保しながら、静音性に優れ、スムーズでタッチパネルにはないクリック感と確かな操作感を実現している。サイズは幅23.13ミリ×奥行き20.59ミリ×高さ26.4ミリメートル。解像度は96RGB×64ドットで、表示色は65,536色、16ビットカラー。インターフェイスはシリアル（SPI）方式で、高速な同期通信が可能。スイッチの寿命は機械的・電気的100万回となっている。複数個を並べて取り付けることができるので、額縁を気にすることなく、一体的な画面を形成することもでき、自由自在な大きさとレイアウトが可能。自動車や医療機器、音響映像機器、アミューズメント機器から、画像で情報を伝える案内や説明用のディスプレイまで、広範囲な場面での需要を見込んでいるという。

CEATEC JAPAN2014の会場では、フルスクリーンカラーISを並べてピアノに見立てたデモ展示を行う。